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2009年5月 8日 (金)

舞樂

200904190930000 天皇皇后陛下御結婚50周年記念及び天皇陛下御即位20周年記念「春期雅樂特別演奏會」招待状を戴き、皇居東御苑内に在る樂部へ。天氣もよく開門前から並び、開場から暫くして這入れた爲、舞臺下手奧、昨年の玉砂利ではなく一段高い欄干後ろの最前列に着席。

 今回は「舞樂」だけなので、舞臺には舞人4人が順繰りに上がり、規則正しい動きで鉾(ホコ)を振り、太刀を回し、足踏みをして舞ひます。〈太平樂〉は左方の舞故、中國系の舞樂で、ペルシア邊りの影響も受けたであらう、唐の時代の派手な甲冑が素敵です。兜を被り、獅子頭や象や鯉の飾り肩喰(カタクヒ)、まるでロック歌手のやうな鬼の面のベルト(帶喰ひ)、弓のやうな意匠の魚袋(ギョタイ)、籠手(コテ)、脛當(スネアテ)、肩當(カタアテ)、矢を納めるヤグナイ、太刀と鉾と豪勢な衣裳は15キロにもなるのだとか。

 聞き慣れてゐないのと、緩急の違ひもよくわからず同じやうな旋律がずっと曖昧模糊としたまま續くので、自然の風音のやうな感じです。但し、集中して展開を期待してしまふと變化に乏しく退屈になります。足踏みをして邪神を踏み附けたり、空を切り邪氣を拂ふやうな呪術的な意味合もきつとあるのでせう。お祝ひの席には欠かせないらしい。

 後半は右方の舞故、朝鮮系です。〈八仙〉は崑崙山(コンロンサン: 現在のパミール高原邊り)の仙人が化けて新曲を舞ふ設定です。甲(カブト)に烏のやうな濃緑の面の口には鈴が附き、鯉の刺繍に網が掛かつた衣裳が不思議です。曲調も鳥の鳴き聲のやうな笛の音が續き、明らかに右方とは別ものです。

 1300年も前の曲や踊りが受け嗣げられてゐる不思議。我々とは時間の感覺が全く違ふ古代人の優雅さを感じました。

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