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2009年6月18日 (木)

金澤の臺所

Jibuni 金澤の臺所と云へば「近江町市場」だが、建物も改装され、15年前とは見違へるやうになつたものの、觀光客も増え、猥雑な市場の雰圍氣が失はれたのは殘念であった。この時、早めの晝食を香林坊の百貨店上「あまつぼ」で加賀料理を食べることに。これは〈鴨の治部煮定食〉。合鴨の薄切りを醤油仕立てで煮込み、片栗粉でとろみが附けてある。石田治部少輔三成との關係はなく、文禄の役で豐臣秀吉の兵糧奉公をした岡部治部右衛門がこの料理を考案したこと云ふ説があるらしい。〈簾麩(スダレフ)〉も入つてゐた。生麩を簾で巻いて作った平べったいお麩なのだが、表面のギザギザで一切れだけ故、最初は何か判らず口にして初めて麩だと理解。武藏が辻近くの「不室屋」で買つて歸へつたのは言ふ迄もない。以前、お湯を注ぐだけで吸い物に早變はりするお麩を買った所だ。近くの江戸時代から續く味噌屋でも味噌を買ふ。

Don 近江町市場に戻り、東京で滅多に見掛けない〈のど黒の棒寿司〉を舟樂で買ひ、早めの夕飯は「近江町市場食堂」で〈三寶盛り〉の蟹、鮪、雲丹の三點盛りを頂く。事前に調べて行った譯ではないが、晝時の行列を見た爲這入ったところ、納得の量に大滿足であつた。
 空港行きバスはお祭り故、驛からしか出發しないと云ふので、驛では珍しい〈烏骨鶏のカステラ〉を、評判を聞いたことのある〈加賀棒茶〉も買ひ、手荷物がすっかり重たくなつてしまつた。それにしても、地元にしかない食材の豐富な街だ。

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