高橋コレクション
ほんたうに上野は藝術の山でしたねえ、あちこち美術展の華が咲いてゐます。上野の森美術館では「ネオテニー・ジャパン」と題して、この10年くらいに日の目を見た現代アーティスト33人の作品が並んでゐます。精神科醫・高橋龍太郎氏が収集した現代美術の中から、選りすぐりの80點が展示してあります。
こまっしゃくれ不機嫌な面の少女を描く奈良美智、「ルイ・ヴィトンのお花畑」と云ふ題の六曲一雙に銀箔とプラチナに描いた村上隆の屏風、巨大山椒魚に美少女が横たわる會田誠の「大山椒魚」、束芋の和紙にインクで描いたヘタウマな繪、日本畫のやうに精密油繪で戰國時代と現代が渾然となつた山口晃の作品、イエスが抜けた「イエス」と云ふ名の最後の晩餐(小川信治)、「Human Lesson (Dress 01)」と云ふ小谷元彦の作品は双頭の狼が肩に來る毛皮のドレスであつたり、何だか判らないものの、壓倒的な作家の訴へる力が溢れてゐます。新日曜美術館やトップ・ランナーに紹介されたやうな現代作品をこんなに見たのは初めて。さすがです。
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