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2009年7月24日 (金)

親子體驗

 親子で樂しむ歌舞伎教室へ下の子を連れて行く。歌舞伎十八番の内《矢の根》と《藤娘》に解説が附と云ふもの。中村亀鶴が花道のすっぽんから迫り上がり、まづは一通り舞臺から鳴り物、衣装、小道具等説明し、演目の解説、立ち回りを見せてくれました。

 そして《矢の根》は、隈取りに車鬢(クルマビン)と呼ばれる「カニパンのやうな鬘(カツラ)」の曾我五郎(男女藏)、科白のない大薩摩主膳太夫(澤村宗之助)、夢枕に立つ兄十郎(亀鶴)と若手の出演です。曾我兄弟の仇討ちは江戸時代のヒーローものですから、殆ど超人扱ひ。荒事と云はれる派手な動きで演じるのは、正月に滅茶苦茶大きな矢の先を研ぎ、寶船の繪をその砥石の下に敷いて枕にし寝て、夢に出た兄を救出に向かふのに、馬に跨つて立ち去る場面です。然も、仁王襷(ニオウタスキ)と呼ばれる、横綱の締め縄のやうな襷を背負ひ、超人としての見せ場なのですねえ。

 踊りの美しい《藤娘》には、初挑戰の中村梅枝。真ッ暗な舞臺から一轉して明るくなると松に藤の花の絡んだ背景に、藤の花の精が踊ります。元は大津繪と云ふ漫畫なので、繪のやうに踊るのがよいのでせう。萌黄色、朱色の早變はり、藤色の振り袖になり、戀人とのほろ酔ひ加減を現し、更に赤い振り袖となつて、手踊りを見せ、最初の持ってゐた藤枝をかざして幕となります。初々しい梅枝の艶やかな踊りが素敵でした。

 娘曰く、馬で立ち去った後の五郎はどうなつたのか、踊りは着物は綺麗だけどテムポが遅くて眠くなったから、解説が一番樂しかつたとのこと。う~ん、小學5年生には些か難し過ぎたのでせうか。自分は六年生で祖母にせがんで《忠臣藏》を觀に連れて行つて貰つたのですが…。

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