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2009年7月22日 (水)

全くわからなかった

P1030290 大阪萬博の時、門を潜る前から、屋根をとび抜けた異型の「太陽の像」は見えてゐた。牛乳瓶の途中に顔があって、天邊にも金色の顔が眩しかった。テレビの宣傳で「藝術は爆発だ!」と叫んでゐたのが、懐かしい岡本太郎畫伯。墨西哥に打ち捨てられてゐた巨大壁畫「明日の神話」が澁谷のマークシティ通路に飾られ、最近俄然注目を浴びてゐる。

 表参道の骨董通りから一本入つた路地に「岡本太郎記念館」が在る。昨日書いたばかりの坂倉準三の設計による自宅兼アトリエが今では記念館となつてゐる。子供の頃は全然違ふ世界のあちらへ行ってしまつた變なおじさんだと云ふ認識しかなかつたものが、今の自分なら理解はできなくとも、主張を受け止められる。ヘンテコな彫刻やオブジェが庭にも、部屋にも所狭しと置かれ、アトリエにはキャンバスが理路整然と並んでゐる。只々、力強く存在して、来客者を見据えてゐるのだ。
 子供の城のオブジェ、飛行船の意匠、硝子瓶は我が家にもあった。今では同じヒゲになったけど、子供の頃は太郎作だとも気附かず、普通に使つてゐたのだ。それに気付いた衝撃。若い頃、巴里でピカソの作品に驚き、素朴な縄文火焔土器を愛した作家。時代を飛び抜けていたから叩かれたことも色々あつたことだらう。でも、やっと我々の感覚がそこに追ひ附いて來たのかも知れない。
P1030286

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