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2009年9月30日 (水)

ミュージアムセミナー

 江戸東京博物館主催、ミュージアムセミナー、えどはくカルチャー「泉鏡花の東京異界案内」を聞いた。

 鏡花の作品を幾つか取り上げ、古地圖から現在の場所を特定し、その書かれた本文を解説を交へ一月遅れの怪談噺。併し、學藝員さんの話は、通り一邊倒で熱が入らず、實に詰まらなかった。この程度なら、自分の方がうまくやれさうな位殘念であった。參加者は年配者ばかりで、靜かに聞いてはゐたし、ペンを走らす方もゐたがかういふ内容で滿足されたのであらうか。

 例へば、配られたコピー圖が掘り割りか道路か判別の難しい白黒圖で、その上、この元圖をそのまま灯影するだけだから、地名すらも判讀できず、地形や場所を知らない人には全く傳はらない。できたら、現在の場所の畫像も一緒に見せて欲しかった。地圖を擴大し、この方向から主人公は歩いて來たとか、具體的にレーザーポインターで示すとか、工夫が全くない。
 その上、物語の元となった實際の事件に就いて触れるだけで、當時の新聞記事を見せるでもなく説明が少なく不親切。併せて見せる錦繪や圖版もほんの僅かで、これでは飽きてしまふ。何故なら抑揚のない一本調子の語り故、眠氣を誘ふからだ。話藝なし。もう少し勉強して欲しいところ。これで1,000圓は納得できなかった。

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2009年9月29日 (火)

文樂三昧

 今月の文樂東京公演は3部に分かれている故、時間の遣り繰りもたいへんである。

 第2部前半、《伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)》の〈沼津の段〉は三大仇討ちのひとつ、荒木又右衛門の仇討の裏側で敵味方に分かれてしまった家族の悲劇を描いてゐる。
 住大夫の名調子、それを支える錦糸の太棹三味線と息の合った演奏に、蓑助の十兵衛は凛としてをり、勘十郎の平作はほんたうにお爺さんで、ここから驅け寄り肩を貸したくたくなる程。それぞれ人形たちが生き生きとしてゐた。

 それに続く《艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)》の〈酒屋の段〉は嶋大夫の語るお園のクドキが切なく、悲劇の世話物の深い味はひがあった。女房があり乍ら、遊女三勝に入れ上げた擧げ句に子供なでなした半七は、身請け話の縺れから誤って人を殺し、下手人となつてしまふ。死への別れの前に實家に子供をあずけ、外から樣子を伺ふものの子供に逢ふこともできず、別れて行く。お園を演じる文雀の細やかな藝も鮮やかであつた。

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2009年9月28日 (月)

シェイクスピア

 文樂東京公演第三部《天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)》を觀ゆ。坪内逍遙譯のシェイクスピア原作『テンペスト』を中世の日本に舞臺を移し、義太夫節を附け、人形淨瑠璃にしたもの。

 第一幕〈暴風雨〉では、舞臺正面に六人の太棹三味線猛者が並び、十七絃琴と共に厚い音量を奏で、御簾からは樣々な効果音を用いて表す。大海の孤嶋より、阿蘇左衛門藤則(あそさえもんふじのり=プロスペロー)の術に因りて大嵐となり、敢へ無く御座船は沈没し、自らを陥れた弟の刑部景隆(けいぶかげたか=アントーニオ)、隣國城主、筑紫大領秋實(つくしのたいりょうあきざね=アロンゾー)、嶋流しの際に情けを掛けてたる恩人、日田権座衛門(ひだのごんざえもん=ゴンザーロー)が流れ附く。呪術を使ふ阿蘇左衛門の策略で、娘美登里(ミランダ)と筑紫大領の嫡男、春太郎(ファーディナンド)は戀に落ち、仇討ちではなく改心させて皆幸福なる結末を迎へる。

 チャリ場では携帶電話も出て來るし、力持ちの話では朝青龍の名も擧がり、家族連れ、子供向けの仕上がり。されど、音曲に無理多く、努力は認めるも古典に親しむ者には疑問に思ふことあり。千歳大夫は顔ばかりで聲枯れて聞き取れず悲惨、呂勢大夫は清治の援護にて好演、久し振りの文字久大夫はそつなく、抜きん出でたるは咲甫大夫の美聲なり。人形遣ひは主遣ひも顔出さず、全て黒子。愉快とも言へぬものの、樂しめり。

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2009年9月25日 (金)

奈良のランチ

 壺阪寺(南法華寺)近く、舊街道沿ひの古民家にて晝食。元は造り酒屋故、趣良く好みなり。2,100圓の晝食なれど、奈良の地元食材ふんだんに出で、出汁の利いた薄味も心地よく、味良く、くつろげたり。機會あらば、朱塗りのカウンターで冷酒傾けたし。

 壺阪寺は義太夫節《壺坂観音霊験記》の舞臺故、次回は訪ねたし。

 「…三つ違いの兄さんといふて暮らしているうちに
 情けなやこなさんは、生まれもつかぬ疱瘡(ほうそう)で、
 眼界の見えぬそのうへに、貧苦にせまれどなんのその、
 一旦殿御の沢市つぁん。
 たとへ火の中水の底、未来までも夫婦ぢゃと、思うばかりか…」

 眼病平癒、夫婦愛を謳ふ芝居なり。昨年文樂ワークショップにて學びしもの。住大夫の名調子思ひ浮かぶ。

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2009年9月24日 (木)

萬葉文化館

 すっかり美術館通ひが定着した感あり。通信教育の關西の仲間が企劃したツアーに參加。一箇月振りに顔を合はせる仲間も元氣にて、勇氣百倍、今後の學習報告(レポート)に熱も入りけむ。

 朝7:30に出立、のぞみから京都で近鐵特急に乘り換へ、橿原神宮前に11:37到着。晝食後、奈良縣立萬葉文化館に於いて、先月の實習にて世話になりし學藝員の先生、自らの案内にて館内を連歩く。日本畫展示室では、何故この順なのか、どうしてこの照明なのか、作家の謂われ、畫材の岩繪の具、繪の評價など微細に亘り説明を受ける。本物の作品を前にし、授業とは違つた熱の入れやうで、一々こちらも頷くこと頻り。官立故の問題點も包み隠さず教授。
 その後、驛前の居酒屋で懇親會になるも、18:55の特急に乘車し、また京都でのぞみに乘り換へて23時前に歸宅。彈丸旅行なれども、いと樂し。されど、この異形の「せんとくん」なるもの認めざりき。いと氣味惡し。
Sentokun

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2009年9月19日 (土)

銀週間

2009年9月19日(土)~23日(祝)は銀週間にて店の休業に合はせて、こちらもお休み致します。

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2009年9月18日 (金)

院展

 日展と並び稱され、最も権威のある日本畫の「院展」を觀に、東京都美術館へ。岡倉天心が藝大を追い出されて作つた美術院の流れを汲むが、現在は平山郁夫門下が一大勢力だ。
 平山郁夫のカッパドキアの絵、田渕敏夫のぼかしの利いた絵、福王寺法林等、名を聞いたことのある作家から無名の一般の人々の公募作品迄、巨大な繪がずらりと並ぶ。風景が多く、胡粉を盛り上げて随分と凸凹に仕上げてゐるものから、矢鱈と平面的な作品、寫實から抽象迄、樣々。
 特に気に入つたのは、清水達三の「曳舟」。朝焼けの港からタグボートがタンカーへ向かって進む姿に雲間から陽光漏れなす光が寫實的で、微細に亘り船を描き込んでゐるところが凄い。
 兎に角、作品點數が多い故、間隔が狭く隣の繪が強いとどうしても視線を奪はれてしまふ。作家それぞれの強烈な想ひが入つてゐるからか、見終はるとどっと疲れる。現在の日本畫畫壇の潮流が見られて面白かつた。

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2009年9月17日 (木)

天女像

Tennyo2 日本橋三越の6階美術サロンで開かれてゐた「那波多目功一日本画展」へ。名前が思ひ出せず、地下鐵からの入口から入り、ふと立ち往生してしまつたら、麗しい受付嬢が驅け寄ッてくれました。

 「美術展へ行きたいのですが、難しい名前で~」
 「ナバタメ コウイチ展ですね。6階美術サロンです」と。

老舗百貨店のきめ細やかさはさすがだと感心。澁谷の東急百貨店にはない。

 さて、その展覧會ではNHKの「趣味の園藝」の月刊誌表紙繪の原畫がずらり。その時のスケッチとエピソードが書かれたものが手前の臺に並び、奥壁の繪と共にじっくり觀察。正統派の日本畫による草花故、安心して觀られ、どこに苦心したか、作家の言葉が綴られてゐるので理解も深まる。それにしても、年配者しかゐないのが寂しい。

 そして、3階からデパートの吹き抜け中央を覗くと佐藤朝山(のちに玄々)(1888-1963)の巨大な天女像が觀える。1960年の三越創立50周年に造られたらしいが、ケバイ、キモイ。巨大さに驚くだけでなく、過剰な装飾、よ~く観ないと何処に天女が居るにかさへ分からない。重量7頓と云ふのだから、超弩級なのは確か。極彩色過ぎて、禍々(まがまが)しい渦や炎の中に青い鳥や鳳凰も舞ふ。午後3時を大分回つた爲、パイプオルガンの音色は聽けなかつたが、意識して天女を拝めたのはよかった。引き吊つたやうな顔の表情も不氣味。御利益はあるのだらうか。

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2009年9月16日 (水)

表装

 自分が習ふやうになつてから、掛け軸の表装が氣になる。老舗の熟練の技を披露する小さな展覧會「以白會表装展」が先週、鳩居堂三階畫廊で開かれた。
 未だ未熟故、裏打ちが終はると生地がうねつてしまふが、完璧と云ふのはかう云ふことだと言はんばかりの完成度には頭が下がる。勿論、展示作品は職人の技なのだから、當り前なのかも知れないが、細かいところがきっちりしてゐるのが氣持ちがいい。

 この間讀んだ布施英利 『京都美術鑑賞入門』 ちくまプリマー新書、2009年に面白いことが書いてあつた。日本の繪畫を何と「電話」に喩へてゐる。

 襖 繪: 動かせないから「据え置き電話」
 屏風繪: 可動式の据え置き型は「コードレス電話」
 掛 軸: 丸めて、紐で止めて、箱に入れて何処でも持ち運べるので「携帶電話」

随分飛躍した發想だが、若い人にはこの方が理解し易いのかも知れない。

 何処を見ても無駄がなく、曲がつてゐない線、細かい細工、風袋の心地よさ、張り具合… かう云ふ風に作るものだと理解した氣がする。10年後には、少しは近附けるのであらうか。

京都美術鑑賞入門 (ちくまプリマー新書)Book京都美術鑑賞入門 (ちくまプリマー新書)


著者:布施 英利

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2009年9月15日 (火)

辯慶&牛若丸

 今月初めての文楽東京公演は《鬼一法眼三略巻》。辯慶、牛若丸の若い頃の話を五條橋での出會ひまで描く。讀み書きもできず、預けられた寺では暴れん坊であつた鬼若丸が得心して出家する二段目〈播州書写山の段〉の奥、津駒大夫&寛治はノリもよく、歯切れのいい語りを聞かせてくれた。鬼若丸は乳母に折檻されるが、その後の「安宅の關」で上司を助ける爲に義經を叩く史實の伏線となつてゐる。

 〈清盛館兵法の段〉は遠近法を活かした遠くに清盛が座り、鬼一法眼から兵法書を取り上げるやうに命令をするところ。その後の「菊畑の段」は元は源氏方の鬼一法眼が平家方に附いてゐるので、牛若丸も兵法書を盗み出さうとすると、實は鞍馬で天狗に化けて兵法指南をしたのが鬼一法眼だと証される。燕三の三味線はビシバシ叩いて激しいものの、咲大夫の語りが眠い。珍しく半分くらいは目が開けてられなかった…。どうも、自分とは相性が惡いらしい。歌舞伎で有名な四段目「一條大蔵譚」はなかった。

 そして〈後條橋の段〉は京都、五條大橋での牛若丸と辯慶の出會ひを輕快に描く。大夫4人、太棹三味線は連れも合はせて7名の大勢が床に並ぶので、左乍らオーケストラのやうな太い音響が響き心地よい。今年、錦糸師匠に弟子入りした、野澤錦吾くんも、姿勢を正して演奏してゐた。

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2009年9月14日 (月)

勸進帳

Kza さやうなら歌舞伎座公演、9月は幸四郎の辯慶、吉右衛門の富樫、染五郎の義經と役者の揃つた「勸進帳」が掛かつてゐます。貫禄のある役者同士がぶつかるだけでなく、兄弟ならではの息の合つたところが素晴らしい。

 ご存知の通り幾つかの山場があります。

 1. 疑はれたので、せめて山伏らしく最後の祈りをしてから素直に殺されようと、祈り始め
 2. 白紙の巻物をさも勸進帳のやうにして高らかに讀み上げる辯慶「讀み上げ」
 3. 富樫は本物の山伏かどうか見極める爲に、樣々な質問を投げ附けます「山伏問答」
 4. 強力の男が義經に似てゐると云はれ絶對絶命の中、主君を金剛杖で打ち附けて疑ひを晴らす
 5. 主君を杖で打ったことに心を痛める辯慶を義經は許す
 6. 辯慶は宴の席で返礼として「延年(えんねん)の舞」を一差し舞ひ、富樫の温情に感謝
 7. 幕外でひとり、「飛び六方」で花道を行く

 以前見た時は海老蔵の「富樫」でしたが、緊迫感があり素敵でしたが、かうした若さとは違ふ貫禄がよかったです。他には福助の演じる八百屋お七の獨斷場となり、踊りを披露。これがまた上手でした。


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2009年9月11日 (金)

巨大

Ruby1Ruby2 昨年の『汽笛一聲…上氣嫌』に石川縣で新種の葡萄「ルビーロマン」が開發されたことを書いたら、金澤の知人が試食して欲しいと、わざわざ送つてくれた。獨逸で一緒に働いた仲間の絆は強い。優秀なコックさんであったが、今は近江市場の八百屋さんにお勤めなので、加賀野菜には滅法詳しい。
 まづでかい!ピンポン球位はありさうな、直徑凡そ一寸(3cmちょっと)、柔らかいロゼ色。中は緑。皮を剥かずにいつも口に放り込むと、咀嚼に苦勞するが瑞々しくて、甘みが強く、美味い。こりゃあ、たまげた。普通、でかいものは大味で美味しくないと決まってると思つてゐたが、大きく裏切られた。素晴らしい。でも高さう…

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2009年9月10日 (木)

太棹三味線

 先週朝日カルチャーセンターで、「文樂・三味線の魅力」と題して、野澤錦糸師匠の公開講座があり出掛けた。住大夫師匠の得意とする《伊賀越道中双六》より〈沼津の段〉が東京公演で行はれるのに合はせて、その解説が主でした。

 東路に、こゝも名高きイイイイイ 沼津の里…

 出だしの名高きの後に「イ」がずっと續く節數が何と53次もあるのだとか(ほんたうはないらしいが)、展開が鮮やかで1時間20分の中に凝縮された優れた作品だと云ふお話でした。途中、實演が混じりますが、太棹三味線の音の大きいこと、大きいこと。齣を小指で押さへて彈くと綺麗に響くとか、住大夫師匠の昔話、ご自身の襲名披露の際に真新しい座布團に身體が沈みたいへんであつたとか、こぼれ話も樂しく拝聽しました。餘りに心地のよい音色につひウトウトと。レポート疲れが出てしまひました。

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2009年9月 9日 (水)

學長

 京都造形藝術大學の我らが學長は千住博である。紐育を拠點に活躍されてゐる爲、殆ど年に一度位しか大學にも顔を出さないらしいが、瀧の繪を描く以外に作品を全く知らなかつた。たまたま、銀座をブラブラしてゐたら、大きく「千住博版畫展」の垂れ幕を眼にして、畫廊を訪ねる。
 黒い背景に瀧が青、赤、黄色、ピンクであつたりして、浮き上がり奇抜なものも多い。或ひはステンレス板に墨を吹き付け瀧にしてゐるものや、中には大和路の普通繪畫もあり逆に驚いた。日本の狭い住宅の壁では、主張が強すぎて置けないであらう。値段も書いてあつたが触れないでをかう。

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2009年9月 8日 (火)

ネオネオ展

 「ネオテニー・ジャパン」の元となつた高橋さんの蒐集品が「高橋コレクション日比谷」として、テーマを決めて開催されてゐる。現在は「ネオネオ展 Part1男子」と、若い男性作家の作品ばかりを並べ、果たして草食系男子なのかを問ふ内容です。
 奇抜なもの、ギョッとする視線、繰り返し描かれる自分、何世代にも亘る蝉の生涯、鏡に映るのは綺麗な女の子なのだけれども裏側は繪の具が溶けたやうなドロドロした固まりであつたり… 觀るものに、色々考へさせてくれる。素直に美しいと感じるものだけがアートではないのですねえ。かう云ふものも樂しめるやうになつた。 

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2009年9月 7日 (月)

現代アートって

 會社の倉庫には戰前の物がゴロゴロしてゐる所爲もあり、骨董好きもあつて古いものに愛着があります。それ故、つまらないものでも捨てられない困った性分でもあります。

 さて、現代アートなど全く關係のない、別世界のものだとずっと避けてをりました。第一、見たつてわかりっこないと。ところが4月からずっと學藝員の資格を取る爲に、幾度も展覧會に足を運ぶ、レポートを書く上で必要な情報を得ようと視點を變へて見てゐたら、随分と、現代アートに對する心の垣根が下がつた氣がします。同級生の美術評論家や、高橋コレクションを見たり、わかるよりも慣れたし、作家の傳へやうとしてゐることを必死に探り、どうしてこの順番で並んでゐるかも考へるやうになりました。

 最近讀んだ本の中からご紹介。

 ○中川右介『教養のツボが線でつながるクラシック音楽と西洋美術』青春文庫、2008年
 感性の問題ではなく、分からないのは知識がなくて感動できない。勝ち抜き淘汰された作品を楽しむには、或る程度時代背景や革新性を知る必要があると云ふ。クラシック音樂と同時代的な美術の關連が面白い。

教養のツボが線でつながるクラシック音楽と西洋美術 (青春文庫)Book教養のツボが線でつながるクラシック音楽と西洋美術 (青春文庫)


著者:中川 右介

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 ○藤田令伊『現代アート、超入門!』集英社新書、2009年
 「わかること」と「感じること」は違ふと云ふ、普通の人の眼からの見方を傳授。

現代アート、超入門! (集英社新書 484F)Book現代アート、超入門! (集英社新書 484F)


著者:藤田 令伊

販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 ○山本冬彦『週末はギャラリーめぐり』ちくま新書、2009年
 最近は「アートソムリエ」として講演も頼まれると云ふ筆者が、買ふ爲に訪れる畫廊に就いて、「若菜摘み型」の蒐集に就いて教へてくれます。サラリーマンでも繪畫蒐集ができると自分の遍歴も紹介。但し、酒、煙草、賭け事等一切しない筆者だから、人を支援できるまでの蒐集家になつたのでせう。自分のやうに趣味の多い者には無理だなあ。「買ふアート」の視線が新鮮!

週末はギャラリーめぐり (ちくま新書)Book週末はギャラリーめぐり (ちくま新書)


著者:山本 冬彦

販売元:筑摩書房
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2009年9月 4日 (金)

スーパーよさこい

P1030792 8月末の原宿は暑い。毎年、「スーパーよさこい祭」が行はれ、意匠を凝らした揃ひの衣装に獨自の音樂に振り附けで樂しさに踊つてゐる。子供からご年配者まで、實に樂しさうに踊り、審査された上表彰されるやうだ。
 出店の數も多く、印度や泰の香辛料を多く使つた料理から、全國各地のご當地自慢料理の沖縄そば、讃岐饂飩、ぶっかけうどん、廣嶋風お好み焼き、蛸焼き、富士宮そば、宇都宮餃子、仙臺牛タン、ソフトクリーム等一皿500圓程度で食べられます。にしても、暑かったあ。

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2009年9月 3日 (木)

飛行船ロボット

Zenhoui ブイヤント航空懇談會の総會があり、四谷へ出掛ける。産業技術総合研究所、知能システム研究部門の恩田昌彦さんの話。ご自身が開發中の「飛行船ロボット」に就いての説明なり。通常の推進用の回轉羽根(プロペラ)とは違ひ、全方位推進装置(サイクロイダルプロペラ)と云ふものを使ひ前後左右上下に移動できると云ふ。飛行機の翼は上と下では表面積が違ひ浮力を生むが、この全方位推進装置は羽根は上も下も全くく同じであり、角度を付けることにより浮力を生むと云ふ。外輪船の羽根3枚が横に附いた感じと云へばいいのだらうか。まだ開發途中とは云へ、小型で小回りが利く上、無人搭乘、無線操作故、山林での枯木の移動、災害時の携帶電話の中繼等可能性は多々あり。是非共成功を祈らん。

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2009年9月 2日 (水)

弊社の直ぐ裏手、汐留は日本で最初に鐵道が走つた場所であり、現在は復元された驛舎の一部が「鐵道歴史展示室」になつてゐます。餘りに近過ぎていつでも行けるつもりでいつまでも行かず、再建後13年目にして初めて行つてみました。

 丁度企劃展「特急”燕”とその時代」をやつてをり、東日本鐵道文化財團所有なので、大宮に新しくできた鐵道博物館の學藝員により展示されてゐます。1930(昭和5)年に東京大阪間を8時間20分と、それまでより2時間短縮した記録を持つ特急「燕」の誕生から、快適に過ごす爲の展望車や食堂車の増設、國際連絡特急として歐州と結ばれた様子(神戸から船で大連に行き、滿鐵で歐羅巴へ)、箱根越えを破る丹那トンネル完成等、鐵道ファンならずとも、展示資料は複製や模造が多いものの、無料の割に充実した内容でした。

獨逸の飛行船「ツェッペリン伯號」に就いては模型ではなく、寫眞だけなのがお粗末。言つてくれれば、幾らでも資料を貸したのですが…(笑)。

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2009年9月 1日 (火)

すき燒通にならう

 先日、レストラン協會の創立50周年事業のひとつ、夏休み特別企劃「親子食味體驗」に弊社も參加。5組の親子または祖父母に連れられたお孫さんに、すき燒と云ふ言葉はどこから來たのか、牛鍋とすき燒の違ひ、關東の「割り下」と關西の砂糖と醤油を直に使ふ料理法、今朝の屋號の由來、黒毛和牛のこと、牛肉の榮養、千住葱、豆腐などのお話をしました。
 正味30分程度でも、小學2年生から6年生の皆さんは、真面目に聞いてくれました。前菜から始まり、肉が運ばれて來た途端に、滿面の笑みに。自分で立て膝附いて、お母さんの分まで燒くのだと張り切るものの、自分が食べる時間がなくなったり、初めての經驗に戸惑ひ乍らも樂しんで頂けました。

 勿論、他にも箸の持ち方だとか、「戴きます」と「御馳走樣」に就いても、深い意味があるのだと教えましたよ。只、躾の行き届いたお子さんたちでしたから、言はれなくても靴は揃へて上がるし、人の話はよく聞くし、立派でした。

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