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2009年9月18日 (金)

院展

 日展と並び稱され、最も権威のある日本畫の「院展」を觀に、東京都美術館へ。岡倉天心が藝大を追い出されて作つた美術院の流れを汲むが、現在は平山郁夫門下が一大勢力だ。
 平山郁夫のカッパドキアの絵、田渕敏夫のぼかしの利いた絵、福王寺法林等、名を聞いたことのある作家から無名の一般の人々の公募作品迄、巨大な繪がずらりと並ぶ。風景が多く、胡粉を盛り上げて随分と凸凹に仕上げてゐるものから、矢鱈と平面的な作品、寫實から抽象迄、樣々。
 特に気に入つたのは、清水達三の「曳舟」。朝焼けの港からタグボートがタンカーへ向かって進む姿に雲間から陽光漏れなす光が寫實的で、微細に亘り船を描き込んでゐるところが凄い。
 兎に角、作品點數が多い故、間隔が狭く隣の繪が強いとどうしても視線を奪はれてしまふ。作家それぞれの強烈な想ひが入つてゐるからか、見終はるとどっと疲れる。現在の日本畫畫壇の潮流が見られて面白かつた。

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