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2009年10月13日 (火)

浮世繪

Mitui1Mitui2 三井本館7階の三井記念美術館へ「夢と追憶の江戸」-高橋誠一郎浮世繪コレクション名品展-を觀に行く。經濟學者の故高橋誠一郎が蒐集した作品群は慶應義塾に委譲され、今回は創立150年記念事業として特別に公開され、然も16年振りだと云ふ。木版畫は退色するので、長い時間光線に當てられない爲、薄暗い明かりで見るのだが思ひの他、色が褪せてゐないので往事を忍ばせるに十分。
 菱川師宣の「衝立の蔭」から始まる、歌麿の美人畫、廣重の「東海道五十三次」の日本橋、寫樂の「三世市川高麗藏の志賀大七」に北斎の「富嶽三十六景」から月岡芳年の惨たらしい繪や光線畫の小林清親まで、實に變化に豐み役者繪、遊女繪、大首繪、風景等見應へのあるものばかり。恐れ入った。然も、3期入れ替へだと云ふ。初ッ端から、また來たくなるものは困る。特に寫樂の志賀大七は背景が只の灰色だと思はれてゐたのが、實際には雲母摺りされ金屬のやうに鈍色にもや~と輝いてゐた。

 因みにこの建物はツェッペリン伯號が寄港した1929年竣工の開館80周年だと云ふ。美術館には隣と日本橋三井タワー側から入るのだが、矢印がゆっくり回る文字盤式の昇降機は懐かしい。とても綺麗に修復され、展示室1は當時の役員食堂であつたと云ふ。贅澤な大理石や木々を使ふ豪奢な雰囲氣が今も殘されてゐるのは氣持ちいい。

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