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2009年10月30日 (金)

邦樂公演

 國立劇場小劇場の邦樂公演、「文樂素淨瑠璃の會」を聽く。人形がない分、大夫の語りだけで人物を語り分けなければならないが、住大夫の真骨頂が發揮され、多くの登場人物が目に浮かぶやうに真實味がある。《戀女房染分手綱》より〈沓掛村の段〉。再開むなしく子供と分かれる場面〈重井の分かれ〉が有名なのだが、今回は割と地味な場面。しんみりさせる内容だが、最初の一聲からもう引き込まれてしまつた。入れ替はり立ち替はりに人が出て來ても、きちんと人形の顔すらも浮かぶ。字幕すらも邪魔になる位、聽く方も集中した。砥石で刀を研ぐ場面ではこちらも固唾を呑んで耳をそばだてると、三味線だけの音が怪しく響く。この錦糸の技も冴え、忘れられない舞台となった。
 

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