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2009年12月21日 (月)

文樂12月公演

 《近江源氏先陣館》と《伊達娘戀緋鹿子》を國立劇場で聽く。
 前者は大阪冬の陣で真田信之&幸村兄弟が敵味方に分かれて戰つた話を鎌倉時代に移した作品。後者は八百屋お七の振り袖火事を題材に、戀人の爲に火事でもないのに半鐘を鳴らして夜中に木戸を開けさせる話。勿論、今で云ふ騷亂罪の爲死罪。

 今回の前半最後〈盛綱陣屋の段〉は千歳大夫がますます聲だけ熱心で情が傳はらず、駄目であつた。文字久大夫は錦糸に支へられて、何とか無事語り終へた感じ。後半〈火の見櫓の段〉では豐松清十郎の娘お七が可憐で、櫓を登るのに雪で滑る樣など人形の方が却つて現實的に見え、十月に觀た福助の方が樣式美に彩られてゐた。

 傳統藝能情報館では「新歌舞伎の世界」展が開かれていた。明治以降の新しい歌舞伎の潮流を分かり易く展示。短編映畫も上映され、展示物だけに頼らない展示がよい。

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