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2009年12月22日 (火)

文樂鑑賞教室

Utiiri 年に一度、東京で行はれる「文楽鑑賞教室」へ友人を誘つて行った。大夫、太棹三味線、人形の遣ひ方等の説明に簡單な粗筋説明がされ、休憩後に《假名手本忠臣藏》から先日寺子屋で聽いた大序の後、2段目を抜かし、下馬先進物の段、殿中刃傷の段、鹽谷判官切腹の段、城明け渡しの段のみ演じられた。前半の一部分ではあるが触りとしてはとてもよい選擇。演者にとつてもよい勉強になるのだらう。若手中心で、普段はできない役も附くやうだ。

 始大夫の太くで大きな聲はますます安定してをり、津國大夫も聞き取り易く、津駒大夫は切腹の段を通しで熱演してくれた。文樂で聽くのは久し振り故、中村座の歌舞伎を思ひ出す。師直の憎々しげなところ、實直な若狭助と鹽谷判官、そして驅け附けて來て後、青竹で封印された城の表門の前で主君の家紋を提燈から切り取り、自刃した時の形見の刀を見て決意を新たにする由良助の思慮深さ等、よく表現されてゐました。
 〈城明渡しの段〉は殆どが三味線だけで、最後に「はつたと睨んで」しか語りがありませんが、それが却つて劇的な効果を生むのですね。城から遠ざかる樣子も背景がバタリと前に落ちて遠景になるところも好きです。忠臣藏は何度聽いても感銘を受けます。

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