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2009年12月 1日 (火)

韃靼人の踊り

Tama1 先日の休みの午後、娘が出演する吹奏樂の演奏を聽く。私學なので、學校の講堂に小學校から大學迄の各吹奏樂團が揃ひ、各々得意の演目を披露してくれた。もともと、聖歌隊で人數不足を補ふ爲に借り出され、私の附く燒刃の指導で何とか樣にはなつたが、舞臺上でほんたうに音を出してゐたのか甚だ疑問。本人は樂しさうにしてゐたのでよしとしよう。

 中學は三年生が抜けたとは云へ70名の大所帶、高校は40名と自分が所屬してゐた頃の倍以上の人數がゐる。そして、大學生四年生が就職活動で引退した爲、やや心許ない編成であつた。個別にとても上手な人が居るものの、ボロディンの〈韃靼人の踊り〉では、木管の獨奏が指が回らずくっきりした音が出ず殘念であった。

 そして、この日の晩、大學オケの演奏會でも偶然〈韃靼人の踊り〉が奏でられた。一日にして違ふ編成で同じ曲を耳にするのは初めてであった。併し、贔屓を抜きにしても、我が後輩たちの演奏はとても立派で、心の籠もった音を樂しんで出してゐた。特に、〈韃靼人の踊り〉のオーボエやクラリネットの獨奏が自分の腕前を聞いて欲しいと云はむばかりに、難しい箇所をいとも簡單にさらりとやってのけ、技巧を誇示するでもなく、全體に埋没するでもなく、しっかりと主張してゐるのがよかった。

 最初のシュトラウスⅡの〈かうもり〉序曲は輕やかで飽くまで維納風、低音の支へがよく音の釣り合ひが素敵。メインのラフマニノフの交響曲第2番は複雑な管絃樂法に苦戰せず、そつなくこなし、浪漫的で重厚な音を響き亘らせてゐた。アンコールにはチャイコフスキイのバレヱ《眠れる森の美女》より〈ワルツ〉。我々が現役の頃はこんなに上手ではなかつた氣がする。多摩センターのパルテノン多摩を一杯にした聽衆は遠くまで足を運んだことを後悔せずに歸へることができた。

畫像は驛前の電飾。
Tama2

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