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2009年12月28日 (月)

十四代

 清酒の話ではない。十四代今右衛門の話。銀座、和光並木ホールで行はれた「色鍋嶋 今右衛門の世界展 -名窯のたゆまぬ歩み-」へ行った。
 この日は十四代ご本人のギャラリートークもあり大盛況。秀吉に連れられて來た陶工が窯を開いてから、鍋嶋藩の庇護の下赤繪專門技師として大名の贈答品を造つてゐたのが、維新後注文が無くなり、器そのものから一貫生産する窯元になり、戰前は宮家や大金持ちからの注文で成り立つてゐたさうだ。
 それが、戰爭に負けると高級品は賣れなくなり、廢業まで考へて細々と續けてゐたところ、大企業からの注文が入りやっと息を吹き返したと云ふ。苦難の歴史はお客樣あつての工藝故、多くの方に支へられてゐることを強調されてゐた。

 十代や十一代の優れた作品を寫し、新たな味を加へて新しい十四代らしさを加味した作品も並び、十四代は江戸時代に背景畫に使はれた「墨彈き」と云ふ技法を現代の食器に活かしてゐる。いつかは1つ欲しい器が澤山あつた。まづは先立つものを貯めねばなりませんね。

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