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2010年1月29日 (金)

肉筆

 先週末に羽黒洞へ、六代目國政さんをお誘ひして「肉筆浮世繪展」を觀に行く。狭い店内に効率よく軸が掲げられ、實に見易い。絞りの生地や細かい着物の柄を丹念に描いてあり、遊女の格、紅を重ねて塗り、亂反射して玉蟲色になつた唇、虎繪が透ける絽の羽織、折り紙をして遊ぶ遊女、猫のやうな虎繪等樂しく拝見した。
 珈琲を御馳走になり乍ら、掛軸の裂(キレ)の話になると、それ程興味があるならと、わざわざ奧から「千姫像」を持ち出して、掛けてくれた。本田家の家紋があることから、秀頼に死なれ、再婚してからの繪らしいが、回りの布地に藤色の五七桐の内掛けを使った見事な作品であつた。繪に合はせて、布地面も同時代のものでないとしっくり來ないと云ふ。織り柄が美しい反面、凹凸があるので裏打ちはたいへんであつたらう。澤山觀ないと判らないことがある。

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