« 平成の平安化 | トップページ | メルヘン »

2010年2月 9日 (火)

決まり手

 相撲でも定まった勝ち方があるやうに、文樂三味線にも樣々な型があると云ふ。朝日カルチャーセンターでの野澤錦糸さんの公開講座「文樂・三味線の魅力」を聞いた。

 ぐるりと床が回る前の最後の語り部分を「送り」と云ふが、次の「送り」に同じやうな節回しでないと、前後関係が傳はらず滅茶苦茶になつてしまひます。今月の出し物《大經師昔暦》の〈岡崎村梅龍内の段〉では、中の最後が

  」とへらず

で終はり、切りは

 口(グチ)して歸へりけり。結ぼれて…

と繋がる爲、言葉としても「減らず口して歸へりけり。」と續けられるやうに、節も決まり手に從つて演奏するのだとか。張る節、二つゆり、三つゆり、四つゆり、上盛り、下盛り、中落とし、大落とし… 等實演を交へて教へてくれたものの、床本のト書きに書く程度ではどんな感じであつたかすっかり忘れてゐます。そんな舞臺裏が知ることができただけでも良しとしてをきませう。きっと、弟子の錦吾さんに一番傳へたかつたのでせう。

|

« 平成の平安化 | トップページ | メルヘン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/41030/33297616

この記事へのトラックバック一覧です: 決まり手:

« 平成の平安化 | トップページ | メルヘン »