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2010年2月22日 (月)

山梨産

 日本ワインを愛する會主催の「和食にぴったり 甲州ワイン試飲會」が如水會館で行はれた。すき燒を食べにいらっしゃる海外のお客樣には、まづ國産ワインをお勸めしてゐるので、かう云ふ機會は嬉しい。併し、定員割れをした爲、急遽問屋から聯絡が入り行ったのだ。まだまだ、日本のワインに就いて認知されてゐないし、宣傳も足りないのであらう。この會の理事のひとりは、その昔、アカデミー・デュ・ヴァンで一緒に机を並べた仲なので、久し振りに顔を會はせ、「ヒゲが立派になつた」と云はれたが、自覺症状なし。試飲會には珍しく、寿司、天麩羅、焼き鳥、煮物、茶碗蒸しなども食べられるやうになつてをり、ワインを片手に相性を確かめられる。

 山梨の主立つた醸造所が一堂に會してゐる爲、順繰りに試飲すると、それぞれの個性が如實に判る。
 同じ地區の同じ甲州種にも拘はらず、
  果實味を全面に出したもの、
  さっぱりとした酸味を主體としたもの、
  皮の灰色を抽出してロゼワインのやうな雰圍氣のもの、
  水楢(オーク)樽で寝かせて、木樽の風味を附けたもの、
  熟成した實から醸した芳醇な味はひのもの、
  完熟させてたっぷりと甘味を殘したもの、
  兎に角安さが信条のもの…
それぞれの良さがある。

 昔は薄い(輕い)ワインを莫迦にしてゐたが、さっぱりとした和食、鮎料理に個性的なワインを合はせて邪魔されて大失敗したことがあり、今は仄かな味はひも吟味するやうになつた。でも、うちはすき燒屋なので、さう輕いものばかりを選んでは、濃厚な松阪牛や割り下に負けてしまふ。技術革新もあり、造り手の氣持ちも晩酌ワインから世界に通じるワインに變はり、年々よくなつてゐるのも事實である。毎年、ワイナリーを訪ねても、必ず新しい取り組みをされて、よりよいものを造らうと云ふ強い意志を感じる。

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