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2010年3月 9日 (火)

町人文化

Toguri
 戸栗美術館で開催中の「町人文化と伊万里燒展」~器からみる江戸の食~へ行った。

 館蔵の素燒きの器に描いた「染附」や、釉藥を掛けて燒いてから、色を重ねて描いた「色繪」の磁器食器の數々が分類されて展示されてゐる。平和が續いた江戸時代には、庶民も食を樂しむゆとりが生まれ、花見、觀劇にはお辨當を持ち、仕出しを頼んだ。色繪は鍋嶋藩の贈答品であつたが、元禄時代には豪商の派手好みから金襴手(キンランデ)が使はれ、文化文政時代には青一色の染附が流行し、庶民が普段にも使へた爲、同じ「網目文」で大鉢から小鉢に至るまで作られたり、自家用に造らせたり、樂しみ方も樣々であった。

 浮世繪に描かれている作品と同じ形の器や、豪商の大皿、茶漬屋、蕎麦屋、料理茶屋の器なども分類されて展示され、江戸時代の食文化がよくわかった。解説も丁寧で讀み易いが、唯一殘念なのは、展示されてゐる浮世繪が複冩もので、實物ではないこと。もう一工夫されると、もっと來客も増えるのではないか。

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