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2010年5月18日 (火)

破けた

 文樂五月公演の第一部は金閣寺を舞臺に此下東吉(秀吉)が活躍する《祇園祭禮信仰記》と、江戸、淺草を舞臺に奥州白石の姉妹の再會と仇討ちを誓ふ《碁太平記白石噺》だつた。前半は呂勢大夫が上手になり、清治、寛治の三味線が冴へ、櫻の木に登ったり、三樓の金閣寺の舞臺から迫り上がつたりエンターテイメントの要素が強く樂しめた。そして、後半途中、清介さんが變な音を出すので床に目を移すと皮が破れてゐた。すぐに事情を察した裏から黒子が代はりの太棹と取り替へたので、僅かな時間ではあつたが、驚いた。どうなるのかと、ハラハラしたのは自分だけで、周りの客は氣附かず、清介さん自身も顔色ひとつ變へず、ごく普通のやうにしてゐたのは天晴れであつた。

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