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2010年5月 7日 (金)

東京アートアンティーク

日本橋、京橋エリアの畫廊や骨董店が參加してゐる「東京アートアンティーク」の對談企劃、蓑豊(兵庫県立美術館館長)X村上隆(アーティスト)を聞きに、京橋へ出掛ける。お題目は「歴史のなかの現代アート」。

 元金澤21世紀美術館館長で、サザビーズを退任されたばかり、先月から兵庫縣立美術館館長に就任した蓑氏曰く、まづ多くの本物を觀ることが大事なのだと。そして、できれば深く勉強して欲しい。さうすれば、尚一層面白くなる。そして、親が子供を連れて美術館へふらりと行く習慣を付けるとよいと云へば、村上氏は現代美術品の價値は美人競技と同じでその時の流行にも左右されて高い。それ故、或る程度價値の決まつた骨董を手にしようと勸める。

 戰後、歪な資本主義が定着し、脱法でもしない限り蒐集品維持ができない現状がある。確かに、高い相續税、寄附すると儲け過ぎだと税務署から印を附けられ、財團組織にしたところで、構造改革により豫算が大幅に削られて何もできないと云ふ。一億総中流意識が浸透し過ぎた弊害。自分よりも成功者が妬ましくてイラッとし、引き擦り降ろしたいと思つてゐるが、自分だけは免れたいと考へる日本人。

 本來、資本主義は階級分けがしっかりあり、經濟人が世界で仕事をして行く上での共通原語、コミュニケーション・ツールとして美術がある。
 若い人は西荻窪で安くていいと思ふものをまづは買ってみるといい。失敗して覺えるし、氣に入ればずっと使へるのだ。村上氏も多くの失敗をやらかしたと云ふので、とても親しみを覺へる。

 若人はテレビゲームばかりで、他に全然興味がもてないと云ふ現状認識。ゲームマニアは酒も飲まなければ、ドラックもやらないのは、ゲームをしてるだけでドーパミンが出て十分快樂に耽られるから。なのであり、それを否定したところで致し方なく、ゲームの感覺を取り入れてしまへばよいのだ。今はファンタジック、アンチリアルなものが賣れると云ふ話。

 「今は價値觀が大きく變はる幕末と同じなのだから、幕府(政府)に期待してはいけない。我々が變へて行くんだと云う力強い言葉が村上氏からあつた。 二人とも方法は違ふが、今までとは違ふ發想で、それぞれ新しい潮流を生み出さうとしてゐる。最先端を行く人の話に大いに刺戟を受けた。この時代の變はり目にあり、今は面白い時代なのかも知れない。

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