« 叙勲 | トップページ | 百景 »

2010年5月12日 (水)

轉冩

 子供の日に佐藤久成さんの提琴獨奏會が東京文化會館であつた。今回は竹内俊之の随分力と入つた伴奏故、一段と力強く感じた。

 演目はワーグナーの樂劇から〈懸賞の歌〉〈愛の死〉〈パルジファル・パラフレーズ〉等CD發賣を記念した提琴獨奏用に轉冩(トランスクリプションズ)した曲が主體。リスト編曲の洋琴なら聽いたことがあるものの、こちらは提琴故、趣が全く違ふ。仄かに旋律が沸き上がるやうな感じで、樂劇の場面を思ひ出すには丁度よい。

 いつものやうに何処にその力が隠されてゐるのだらうと思ふ程、超絶技巧を驅使してゐ乍ら、笑顔でさらりと彈き切つてしまふ。それら殆どが埋もれた曲ばかりで自ら歐州古書店で探し出して來たもので、本邦初演であつたりする。
 東京文化小ホールのコンクリートと金屬の無機質な室内が、壓倒的な迫力に柔らかく感じた。演奏後にはサイン會も開かれ、終始和やかな雰圍氣もよかつた。

http://item.rakuten.co.jp/hmvjapan/3821806/

|

« 叙勲 | トップページ | 百景 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/41030/34641550

この記事へのトラックバック一覧です: 轉冩:

« 叙勲 | トップページ | 百景 »