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2010年6月22日 (火)

復活

Kawasaki 今年は生誕150周年と云ふことでグスタフ・マーラー(1860-1911)の演奏が目白押しである。11月にはロイヤル・コンセルトヘボウの《復活》に維納フィルの9番もあるが、日本のオケだつて負けてはゐない。

 エルアフ・インバル指揮、都響のマーラーの交響曲第二番《復活》を聽く。3月末の三番の演奏が餘りに素晴らしく、再度聽きたくなつた由。1989年であつたか、90年に伯林のフィルハーモニー(ホール)でシャイー指揮のリアス放送響とブリギッテ・ファスベンダー(Ms)の生演奏で度肝を抜かれて以來、メータ指揮の維納フィルの録音盤で樂しんでゐた。1996年のアバド指揮の伯林フィルも忘れられないし、近年ではメータ指揮の混成オケと藤村美穂子も素敵であつた。

 1991年から都響を振つてゐるインバルなので、隅々まで心配りの利いた演奏であつた。かなり誇張もあるとは思ふが、遅めのテムポでじっくりと聽かせる。イリス・フェルミリオン(Ms)は四樂章の出端からやや大きめであつたが、發音がよく聽き取り易い。三階中央に合唱の聲もよく混ざり、渾然一體となつて響き渡る。ノエミ・ナーデルマン(S)も出しゃばることなく、釣り合ひの取れたハーモニーとなつた。今かうして音の渦に浸れる喜びが沸々と湧いて來るのだ。室内樂的な響きもよいが、矢張り金管樂器が高らかに歌ふ箇所は背中がぞくぞくとして昂奮も増す。舞臺裏からも演奏するのだが、その人たちも齒切れのよい音を奏でてくれた。

 サントリーホールよりも好きな音響かも知れない。残響も程良く、音の粒がくっきりとして、樂器の個性がはっきりしてゐるから。勿論、都響のことだから相變はらず荒削りなところはある。特に管樂器の出だしはおっかな吃驚としてはっきりしないのが氣にはなつた。東京文化、ミューザ川崎、そしてサントリーホールと續けて三回同じ曲を彈く第700回記念定期演奏會の爲、中弛みしたのかも知れない。まあ、それもよしとしよう、充分樂しめたから。

慣れ親しんだCDはこれ


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