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2010年6月14日 (月)

白川 靜

 漢字の語源を中國の占ひに使はれたと云はれる甲骨文字に迄遡つて研究された白川靜翁(1910 - 2006)。以前、『白川静さんに學ぶ 漢字は樂しい』を讀んでゐたが、他の字も氣になつてたうたう新訂『字統』を手に入れた。アから順繰りに始まる辭書なので、讀み通す必要はない。併し、時折氣になつて開くと、同じ頁の他の文字も讀めてしまふのは電子辭書にはない樂しさ。

  例へば、「朗」を引いてみると、元の字は月偏にと書き、月明かりの朗照の意味だった。その光が朗々としてゐるので、朗悟、朗讀、朗誦、朗吟と使はれるやうになつたと云ふ。月明かりで「朗(あきら)か」なのであり、「朗(ほが)らか」なのだ。

 『白川静さんに學ぶ 漢字は樂しい』にも出て來る「戻」の舊字は「戾(PC環境に因り表示されないかも知れないが)」なのだが、「戸」の下に「犬」と書く。これは戸下に犬の生贄を埋めて呪禁したことに由來するのだと云ふ。無事に戻れるやうに、呪(まじな)ひで、災ひを呼び込まない工夫なのだが、戸口に犬を埋めるとは現代人にしてみれば何とも不氣味である。でも、面白い。


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