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2010年7月29日 (木)

原畫

 秋葉原での印刷機の展示會へ行ったついでに、開田裕治丸山浩 二人展「ウルトラ戯畫」を觀る。怪獣繪を描かせれば當代随一の開田と、平成ウルトラマンシリーズの意匠を考へた丸山の二人の原畫が觀られた。ウルトラマン世代の我々には「ウルトラQ」「初代ウルトラマン」「ウルトラセブン」くらいまではしっかりテレビで見たので忘れられない。
 開田のロットリング万年筆の線畫「初代ウルトラマン」が夜の街に聳え立つ、その陰影と云ひ、丹念な線引きと云ひ壓巻。極彩色もあつたが、この墨繪の世界が一番引かれた。その他、堂々と描かれたご存知バルタン星人、ケムール人、エレキングだの怪獣の名前は未だにスラスラ出て來る。他にもスプレーで濃淡を附けた朝燒けを背景に立つウルトラマン等、開田の怪獣に對する愛を感じる。

 そして、丸山のティガやダイナの最終決定稿や没稿の細部の違ひも面白い。決定された意匠が造形になると、また微妙に違つて現在見られる着ぐるみになるやうだから、線のもつ重要性を考へさせられる。

 狭い會場の奧一部が原畫で、手前の壁にはその縮小複製畫をサイン入りで販賣もしてゐた。但し、オリヂナルの原畫にも複製畫を販賣してゐるのと同じ説明文で書かれてゐるので、一體どれが原畫なのかと一瞬戸惑ふ。デジタル印刷の複製畫は確かにかなりの再現力はあるが、原畫の醸し出す力を感じないから不思議だつた。

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