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2010年8月 6日 (金)

戰爭

 廣嶋の原爆慰靈祭に初めて米國ルース大使と國聯潘基文事務総長の他、英佛代表も參列したと云ふ。岳父は軍國少年として教育を受けた戰中派なので、今でも先の大戰の話はよくするが、それは親父と同じ疎開先の話が多い。昭和を二つに隔てる先の大戰の宿題とも云へる、安保條約、基地問題は未だに解決してゐない。

 昭和戰前期を語る上で欠かせない「ニニ六事件」、 戰後日本を語る上で外せない「三嶋由紀夫割腹事件」。この二つは棘のやうに刺さり續け、そろそろ意味を考へられる時期に來たのかも知れない。さう思つてゐたところに、出くわした本書、保阪正康の對談集『戰爭と天皇と三嶋由紀夫』。

 憲法九條で戰爭放棄を謳ひ、軍隊がないと云ひ乍ら、自衛隊のある現状。平成になつて不登校兒童や生徒が増えたのは、實は國家がまやかしを犯してゐるからなのかも知れない。
 「五箇條のご誓文」には既に民主主義が現れてゐると考へてをられた昭和天皇は、戰後「天皇制下の軍國主義」から「天皇制下の民主主義」へスライドできると考へてゐたが、それが「民主主義下の天皇」に進み、政治的な責任を生み、司祭を司る「文化的」な天皇だけでゐられないのが現状なのだと云ふ。
 色々と考へさせられるよい機會が毎夏にやつて來るのはいいことなのかも知れない。

戦争と天皇と三島由紀夫 (朝日文庫)Book戦争と天皇と三島由紀夫 (朝日文庫)

著者:保阪 正康,半藤 一利,松本 健一,原 武史,冨森 叡児
販売元:朝日新聞出版
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