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2010年9月14日 (火)

過去の記憶

 昔ロック青年であつたおじさんがバンドを再結成させる話をよく聞く。これは若い頃からずっとロック・バンドを組み、就職してからも定期的に練習を重ね、時折ライブを開くギタリストがスタジオで事件に巻き込まれる話。すると過去の忌まわしい記憶が蘇り、皆が皆、きちんと問ふのを憚るものだから、きっとかうだと云ふ思ひ込みから餘計なことをしたり、関係が氣拙くなつてしまふ。作家、大澤 在昌も一番好きな小説と帶で宣傳もしてゐる程、秀作だらう。

 道夫秀介『ラットマン』光文社文庫は山本周五郎賞も受賞してゐたと後で知った。物語の展開に破綻がなく、滑らかにヒダに食ひ込むやうにして、どんどん惹き附けて行く。然も、展開が早く、豫想だにしなかつた結末には舌を巻いた。この人ただ者ではなかつた。

ラットマン (光文社文庫)Bookラットマン (光文社文庫)

著者:道尾 秀介
販売元:光文社
発売日:2010/07/08
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 すき燒今朝の裏手、汐留シオサイト、電通ビル内の文教堂の店頭で何げに手にして買ったのだが、今月中に渡された半券と共にこの本を持つて來ると定價の三割で引き取ると云ふ。新手の商賣。確かに自分の事務所の周りは讀み終へた本と、これから讀む本がいつも山積みなので、かう云ふことが常態化すると助かるかもしれない。

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