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2010年11月16日 (火)

大觀

Meotokusu 明治神宮寶物展示室では特別展として「横山大觀」を開いてゐる。明治神宮鎮座90周年記念だと云ふ。

 昨年、小村雪岱を見てからと云ふもの、禪畫の畫題となる「寒山拾得」は誰にでも説明できるやうになつた。唐の時代の隠者で寒山を文殊、拾得を普賢の化身に見立てることもあるが、お經を持つ寒山に對して、拾得は箒をもつ姿を現してゐるもの。樣々に變容されてゐるが、基本はお經と箒をもつ二人の人物なのだ。

 大觀も描いてゐた。それも襖繪と掛軸と2作品も出品されてゐた。どうしても富士山ばかり描いてゐた印象を受けるが、中國を畫題にしたものも多い。ぼさぼさ頭や伸びた爪など現實的で不氣味でもあるが、心を和ませるやうな笑顔であり、傳説の人物たちが身近に感じられる。

 仲のよかつた菱田春草と同じやうに、境目に線を描かない「朦朧體」の作品も出品されてをり、點數が少ないものの幅の廣い活躍振りをしっかりと感じ取れる展示となつてゐる。雄大な風景や中國の故事に因んだ人物は生き生きと描かれてゐるのに、靜物は上手ではなくて、寧ろ下手な位にしか見えないが、それがまた人間臭くていい。

 續いて、本殿で參拝。この夫婦楠も力點(パワースポット)らしい。

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