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2010年12月28日 (火)

半古

Hanko1 平維茂の鬼退治を描いた能樂《紅葉狩》。これは後に歌舞伎にもなつてゐるが、すき燒今朝には梶田半古(1870 - 1917)の掛軸がある。絹本の本紙の繪も汚れ、八雙(掛軸の上に附いてゐる半月形の棒)のところで破けて、とても鑑賞に耐へるものではなかつたので、本年、根本彰德堂に直しに出してゐた。こちらも季節に間に合はなかつたものの、美しくなつた。

 この半古は小林古径、前田青邨、奥村土牛等の先生に當たる人なのだが、近年すっかり忘れられてゐる。能の題材だと知る迄、何故幽靈が出てゐるのかと訝しく思つてゐたが、美女の正體が鬼女だと知れて、刀を抜いた場面を非常に劇的に描いてあり好きな繪である。

 天(上)・中廻し・地(下)の三段仕立てに、風帶の附いた大和表具として甦り、金襴緞子の輝きも増して、繪も引き立つやうになつた。これでまた50~100年は保つだらう。

Hanko2


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