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2011年1月21日 (金)

銀英

 大好きな長編動畫(アニメーション)「銀河英雄傳説」がつひに舞臺となつた。今回は、第一章 銀河帝國編である。本篇110話、外傳50話、劇場用長篇作品3本の超弩級動畫だ。原作は田中芳樹 『銀河英雄傳説』創元 SFSF文庫でも、外傳5巻も含め一連(シリーズ)全冊で15巻にもなる。

 人類が二手に分かれ150年以上も一進一退の戰爭が續けられてゐた頃の未來の話。宇宙人や特殊な兵器は出て來ず、飽くまでも人が中心なのがよい。特に銀河帝國軍のラインハルトと自由惑星同盟のヤンと云ふ好敵手を中心に、決して勸善懲惡ではなく、複雑な人間模樣が戰爭を通じて描かれる。
 
 動畫では何故か帝國軍は獨逸人の名前が多く、全編クラシックが流れ、優美な制服と相まつて、つひ肩入れしてしまふ。列柱や革張りの司令官席など優雅な帝國軍戰艦艦橋。巨大映冩幕(スクリーン)に向かひ味方の駒を動かすところや、激しい戰闘をどのやうに描いた上、各人の個性を如何に出すか非常に注目してた。

 舞臺版では、平成の假面ライダーや戰隊もので活躍中の若い俳優ばかりを集めてゐるらしい。道理で觀客は女性ばかり。戰闘場面は群集が踊り、列をなして繰り廣げ、主人公からは聞いたことのある科白が度々出て來るし、衣装や鬘ににも凝つて、雰圍氣作りに大いに役立つてゐた。本傳の第1期 [1~26話]を2時間に縮めて帝國軍側だけで描くには、やや無理もあるが、破綻することなく巧く纏めてゐた。

 若手俳優の中で年老いた皇帝役の長谷川初範、皇帝の寵姫アンネローゼはまるで「ベルサイユの薔薇」のやうな貴族趣味に溢れた白羽ゆりの演技が光つてゐた。主人公ラインハルト(松坂 桃李)と部下にして親友のキルヒアイス(崎本 大海)の厚い友情がきちんと描き切れてゐなかつたのは、物語を追ふのが精一杯な演出の所爲かも知れない。ましてや、初めて觀る者には惑星の名前、個人名に會戰名など片假名ばかりで辟易したかも知れないが、自分のやうに好きな者には納得のいく舞臺であつた。次回は抽選故、當たるだらうか。 

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