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2011年2月14日 (月)

墨繪

 二年前、京都で偶然立ち寄つた展覧會で知り合つた中千尋さんの墨繪が出品されてゐる團體展へ、柴田悦子畫廊を訪ねた。
 中千尋さんは滲んでぼやけた墨繪ではなく、迷ひが一切ない濃くて、力強い植物繪を描く。昨年は美人畫一本槍であつたらしいが、繪に對する真っ直ぐな心意氣がいい。元々意匠を勉強してゐたらしいが、墨繪に目覺めたと云ふ。彼女の墨繪がすき燒今朝に飾れたらと思ふが、生憎豫算もないのが口惜しい。
 昔なら一宿一飯の禮として、或ひは長逗留の禮として、はたまた一生分の食事代として襖繪や屏風繪を描いた話を聞くが、株式會社となつた現代では經理が許してくれず、社長の思ひ附きなど却下されてしまふ。百年後に殘る仕事とはかう云ふこともあらうかと思ふが、難しいものだ。

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