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2011年3月23日 (水)

悲劇

 ほんたうなら、今頃成田を出發し瓜姆嶋(グアム)へ家族旅行に出掛ける筈であつた。併し、この未曾有の震災直後の計畫停電で營業もままならない中で店を空ける譯にも行かず、氣を取り直して出社。

Hindenburgdvd 先日、獨逸より取り寄せたテレビドラマ「Hindenburg」を觀た。若人の色戀も交へ、最新の調査結果を基に描かれてゐる。其の上、原寸大のセットだけでなく、特殊撮影(SFX)により現實感を伴ふ見事な出來であつた。乘船客の細かい描冩は史實と違ふところもあるが、概ね間違つてはをらず、目くじらを立てる程のこともなかつた。特に客室、食堂、プロムナードデッキの再現は壁の色こそ違へど秀逸。食事の場面では、きちんと商標入りの皿も使ふ念の入り樣。將に乘客たらんとするやうな雰圍氣をもたらした。また、爆發に至る場面も氣嚢が破れ、水素が漏れ出てゐるところに静電氣が走り引火する表現も真に迫つてゐた。このやうな大型飛行船がヘリウムで運航されてゐたらと思ふと悔しい。

Hindenburgdvd2 一緒に手に入れた「Das Geheimnis der Hindenburg」は事故後、檢証に訪れたエッケナー博士の回想から描かれた獨逸第二放送局(ZDF)の2007年製作のテレビドラマ。こちらはやや豫算の少なさが氣になるものの、ナチスにより葬り去られた原因のひとつ、静電氣による引火説が既にあつたことを結論附けてゐる。當時の政治的状況から、レイクハースト海軍基地の指令ローゼンタールは破壊工作(サボタージュ)説を採つてゐたが、真ッ向から否定することとなつた。併し、生き殘つた人々の証言を重ね合はせると、エッケナー博士の結論に軍配が上がると云ふ作り。

 地震の後に不謹慎と言はれるかも知れないが、どうしても今見ずにはをけない氣分であつた。

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コメント

私も独アマゾンより購入して観ました。
ヒンデンブルクの客室が実際のものとはかなり違うのに違和感を感じましたが、雰囲気は楽しめました。
話は変わりますが、このDVDは戦前の伯林の映像(カラー有)で楽しめます。http://www.amazon.de/So-war-Berlin-2-DVDs/dp/B000UKW3KA/ref=sr_1_1?s=dvd&ie=UTF8&qid=1300882699&sr=1-1

投稿: MO | 2011年3月23日 (水) 21時19分

なんであんな暗い色にしたのは違和感はありました。>MOさん

へえ、総天然色の映像が殘つてゐたのですか。よくご存知ですね。
伯林に住んでゐる頃、かう云ふ類はよく見かけたのですが、觀光客向けだと見向きもしなかつたのに、遠くに暮らすと無性に懐かしくなります。

投稿: gramophon | 2011年3月24日 (木) 10時22分

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