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2011年5月31日 (火)

ケント・ナガノ

 母校の後輩たちがケント・ナガノ氏の指揮で共演することになつた。殆どあり得ないやうな話なのに、獨唱者が中村恵理さんから藤村實穂子さんに、急遽變更された。涙が出る程嬉しい。夢のやうな共演。自分はOB受附だが、藤村さんの歌聲だけでも聽いてをかう。バイロイト常連のメゾソプラノの歌姫の聲がまた聽けるなんて、何と云ふ幸運。今度の日曜日なので、是非來てください。まだ切符あります。


バイエルン国立歌劇場 音楽総監督 ケント・ナガノ急遽来日!
「ケント・ナガノ、青学オケを振る」
東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート

指揮:ケント・ナガノ(バイエルン国立歌劇場音楽総監督)

管弦楽:青山学院管弦楽団

ソプラノ:藤村 実穂子(特別出演)

【公演日時】2011年 6月5日(日) 午後3時開演(午後2時開場)

【会場】青山学院講堂(渋谷)
    JR山手線、東急線、京王井の頭線「渋谷駅」宮益坂方面の出口より徒歩約20分
    地下鉄「表参道駅」B1出口より徒歩約10分

【プログラム】
 バッハ:フーガの技法(野平一郎編曲)
 ベンテュス編曲:5つの日本歌曲(ソプラノ:中村恵理)
 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

【入場料(税込)】¥1,500(全席自由席) *未就学児童の入場はお断りいたします。

【前売開始日】2011年5月26日(木)10:00a.m.〜

【前売所】
 ●NBSチケットセンター 03-3791-8888
 ●NBS WEBチケットサービス  
 ●e+(イープラス) http://eplus.jp/ (PC&携帯) 
 ●チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード141-234) http://pia.jp/t/ (PC&携帯)

【お問い合わせ】NBSチケットセンター 03-3791-8888 


【主催】青山学院管弦楽団
【共催】日本経済新聞社/公益財団法人日本舞台芸術振興会

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2011年5月30日 (月)

名古屋の料亭

Kamome2Kamome0 レス協の理事會と食味研修會で名古屋へ。皆さんはタクシーですいっと行かれたやうだが、地下鐵驛から炎天下20分歩いて「か茂免(カモメ)」へ。この邊りは直參旗本の屋敷街跡なので、どこも敷地が廣く、結婚式場、宗教團體施設などが在る。この店の素晴らしいのは庭。離れを渡り廊下で結んでゐる爲、迷路のやうに複雑な造りだが、品格と云ひ最上級。

 手の込んだ前菜の後、ぼたん相なめ、姫竹、揚げよもぎ麩は出汁が効いて心地よい。真子鰈、赤貝の刺身に揚野菜昆布和へは酒の摘みによく、鱒の燒物は柚庵と木の芽酢の二味が樂しめ、蒸し物がなんと牛肉の福壺蒸し。簡單に云へばシチューなのだ。それがトマト風味の柔らかい和牛と南瓜に小玉葱、絹さやと絶妙な味はひ。恐れ入つた。そして、新玉葱わらび土佐和へ、蟹身、鳥貝の壽物、進肴に小海老・百合根唐揚、小鮎風干と洗練された料理が續く。穴子蒲焼御飯、袱紗味噌仕立て、香の物があつて、カクテルフルーツに濃厚なキャラメルアイスで〆となつた。

Kamome3 途中、藝者さんたちが入れ替はり立ち替はり酌をしてくれるので、冷酒をだいぶ頂いた。その上、踊りと共に名古屋名物の鯱(シャチホコ)まで披露。老舗の樂しませ方を堪能した。


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2011年5月27日 (金)

20周年

Tunohazu 新宿の天麩羅屋の老舗「つな八」の新館「つのはず庵」が20周年を迎へ、關係者を招いた祝賀會があつた。
 招待状にはレス協の仲間とご一緒ですとあり、安心して出掛けられた。隣に伊勢丹、高野や中村屋の社長が來たらきっとどぎまぎしてしまつたことだらう。また、澤山飲む方と料理中心に楽しむ方では會費に差を附けるのも面白い。翌日から名古屋なので、浴びる程飲まず、慎ましやかにシャムパーニュで乾杯後、ブルゴーニュの白、赤を頂き丁度よい。
 筍の天麩羅で始まり、ガスパッチョ、獨活や鮑の天麩羅、和牛のローストビーフなど、天麩羅以外にも凝った料理が出た。きっと、新館なので新しい試みもできるのだらう。久し振りの天麩羅を堪能した。贔屓にしてゐた甲府の松風が閉めてしまつたので、もう天麩羅を食べに行けないと思つてゐたが、どっこい近場によい店があつた。


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2011年5月26日 (木)

英國王室御用達

Suntory サントリーインターナショナルの試飲會で、シャムパ-ニュセミナーが開かれた。ローラン・ペリエ社は來年200周年を迎へる。先日の英國ウヰリアム王子の結婚式披露宴では、唯一この會社のシャムパーニュが提供されたと云ふのが自慢。

 通常級のブリュットLP(ローラン・ペリエ)、中上級のウルトラ・ブリュット、そして最上級のグラン・シエクルの三種類。年號が入らないのは、よい年のワインを混醸して造る爲。シャルドネとピノ・ノワールだけなので、一般的なピノ・ムニエが入らない。それ故、長持ちもすると云ふ。上品な細やかな泡、酵母の香り、柑橘系の爽やかな香り、酸っぱすぎない爽やかな酸味と奥行きがエレガント。さすが。

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2011年5月25日 (水)

襲名披露

Shumei 今月の文樂五月公演は竹本綱大夫改め九代目 竹本源大夫、鶴澤清ニ郎改め二代目 鶴澤 藤藏の襲名披露口上があつた。體調を崩してゐるものの源大夫はよく頑張り、《源平布引瀧》の内〈實盛物語の段〉切り場を勤めた。息子藤藏は二回も弦を切る程の熱演で大いに盛り上がる。然もその前の〈瀬尾十郎詮議の段〉を住大夫が語り、ハバ(切り場の前)の本來流す場面が面白く聽き入つた。錦糸さんとの息もぴたりと合ひ、迷ひがない。特に人物の演じ分けが樂しくて目を瞑つてもわかるので、ああ、この人の語りだと思つてゐるうちに不覺にも眠つてしまつた。折角の語りを聽き逃したのは殘念だが、心地のよかつたことこの上ない。下手だと氣になつて仕方がないので、寝入ることもできないのだから、よしとしよう。

 襲名披露だと出演者全員の氣合ひが違ふのか、特に第一部の盛り上がりが違ふ。大嫌ひな千歳大夫が上手になつて吃驚。餘計な力が入らず、最後まで語れた。今迄なら勢ひばかりで大汗飛ばし、途中で聲は擦れて、ボロボロになるところが、通る聲が途切れず、素晴らしい。見直した。最近とみに自分の好みの聲と云ふものがわかつて來たので、咲大夫、英大夫はどうしても好きになれないが、呂勢大夫は益々よくなつた。

 太棹は寛治、清治の冴へがいいのは當たり前だが、何時になく響き渡る音がいい。そして、幼げな顔をした貫太郎の琴の正確なことにも吃驚。これまでは清志郎ばかりであつたが、若手に譲ったのだらう。

 人形は文雀が休演のため、簑助、紋壽以下、和生、勘十郎、玉女の中堅どころがそつなくまとめ、安心して見られた。


 第二部《二人禿》では錦糸さんのお弟子さん、錦吾も連れで床に乘つてゐたが、團吾に合はせるのが精一杯、全部彈けてをらず、間合ひの勉強中といったところだらう。《生冩朝顔話》の〈宿屋の段〉では團七の三味線に嶋大夫のくどきが、べたな大阪辯に合ひ涙を誘ふ。この人は時代物より、かう云ふ世話物が得意なのだらう。 


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2011年5月24日 (火)

役者繪

 東博で開かれてゐる特別展《冩樂》は見應があつた。副題に「役者は揃つた」とある通り、東博は勿論、歐米各地から集められた同じ作品を、實に考へ抜かれて展示してあるのだ。

 冩樂はたッた10箇月で姿を消したので、今でも誰か真相が掴めないが、今回の展示では、冩樂前の役者繪の歴史、制作統括(プロデューサー)役の蔦谷重三郎、同じ役者の同じ場面を描いた歌川豐國、勝川春英と並べて姿勢(ポーズ)の違ひ、筆の違ひを浮かび上がらせ、版が違ふと雲母摺(キラズリ)の背景の色の出方、冩樂の文字の位置、着物の色の出方の違ひなどが理解でき、また第二期、第三期の大首繪から全身像に變はり個性がなくなつて行く樣子、そして冩樂の影響を受けた後の世の作品、役者以外の相撲繪など、じっくりと觀られる。

 今回は時間もあり、春風亭昇太の語る音聲ガイドを耳にし乍ら巡ったので、いつも以上に身近に感じられた。説明文には歌舞伎の演目や筋書もあつて、よく練られた展示だと解る。震災で會期が延期されたが、じっくり觀て欲しいもの。私と同じやうに、きっと、冩樂が身近に感じられるだらう。

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2011年5月23日 (月)

光線

 江戸博に《五百羅漢》を觀に行く。狩野一信が100幅の羅漢を描いて芝増上寺に寄進したもの。通常まとめて見る機會などない非常に稀な企劃展示なだけでなく、山下裕二先生が監修してゐるので一般の展示よりも視點が違つてゐるだらうと、いそいそと出掛けた。

 正式には「阿羅漢(アラハン)」と云ふさうだが、羅漢とは佛教の「聖者」のことで、最初の佛典編輯に集まつた500人の弟子は「五百羅漢」として理想化された姿が多く描かれてゐる。特にこの狩野一信と作品は、最後の數幅を殘して没し、弟子が仕上げたやうだが、信仰と執念の感じられる極彩色でこれでもかと描かれてゐる。
 鬼や邪惡なものに對して、羅漢の持つ教典が発する光が、まるでスペシウム光線のやうに照射してゐるのが實の愉快。顔をめくると中から佛樣が出て來たり、自ら腹を明けると佛樣が居るなど、空想科學映畫のやうなのだ。當時、長崎からもたらされたであらう、最新の西洋繪畫の陰影を取り入れたり、自ら體驗した安政地震を基にした羅漢の救濟を描いてゐたり、微に入り細に入り、彩色も豐かなので目も眩むばかり。兎に角、凄いの一見價値がある。

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2011年5月20日 (金)

定演

 母校、現役學生オーケストラ部の定期演奏會へ。OBとして受附の手傳ひ。今回はトレーナーの元N響打樂器奏者の百瀬和紀さんを指揮者に、ジャズピアニストの山下洋輔さんを共演者に迎へての演奏會がたッたの千圓と云ふ學生らしい素晴らしい企劃。ほんたうはミューザ川崎ホールの筈が震災で天井が落ちて來年迄使へないと云ふので、急遽大學の講堂となつた。

 興に乘つた山下さんが、通常の《ラプソディ・イン・ブルー》と違ひ、大いに羽目を外して、即興演奏をしてくれたので非常に樂しい演奏であつた。かう云ふ「アドリブ」ここそがジャズの命だらうから、曲に命を吹き込んでくれた感じ。學生が選曲に随分と文句を言つてゐたのは嘘のやう。クラシックの枠組みを超えたかう云ふ演奏が一緒にできた學生は生涯忘れられない舞臺となつた筈だ。

 バーンスタインの《キャンディード》序曲、ドヴォルザークの交響曲第9番 ホ短調《新世界より》と亞米利加プログラムはどれも若々しい演奏であつた。面倒なOB會の雑事も演奏を聽いて吹ッ飛んだ。

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2011年5月19日 (木)

新緑

Sinryoku 山中湖から東名高速に乘る寸前に在る「御殿場プレミアム・アウトレット」。
 橋上から見る斜面の緑が美しい。濃淡だけでなくて、こんなにも緑に種類があつたのかと自然の妙に驚嘆。これを繪にするには、何色混ぜると描けるのかと考へ乍ら撮影。

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2011年5月18日 (水)

温泉

Misokatu 山中湖の周りにも温泉ができて數年になる。特に紅富士の湯は、地元の人のみならず、合宿途中の學生、ツーリング歸へりのバイカー等、いつもごった返してをり、身體を洗ふのに並ばなくてはならないので閉口する。併し、湯船から見える霊峰の姿は格別。歸宅前の午前中に入場すると何ともゆったり浸かれた。面倒なので、大食堂でその儘晝食。
 母の在所が岐阜なので、懐かしい味噌カツに。ご飯の量が多いのは田舎らしい。八丁味噌ではない赤味噌故、微妙に違ふ味はひ。脂身の多いロースもしつこくはなく、全部平らげてしまつた。折角汗を流しても、これだから、いけない。

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2011年5月17日 (火)

海老フライ

Ebifry 山中湖の別荘から買物がてら富士吉田へ回ることが多い。折角だからと、地元で評判の店に寄る譯だ。三世代、弟の家族も一緒だと10名となり、これは豫約しないと這入れない。此処は保險屋さんの紹介であつたが、おまかせ三千圓の定食で魚介類がたっぷり食べられる。
 この「十駕」は市民病院近く、家族4人で切り盛りしてをり、日本酒も豐富。鮎や刺身や燒物が美味いのは當然、トマトを丸のまま煮込んだスープや凝った料理も多い。その上、この海老フライには驚かされる。新鮮なのであらう、殻を外してそのまま揚げてあるので、お煎餅のやうにして頂ける。數年前に初めて訪ねた時は、量が多すぎてだいぶお持ち歸へりさせて貰つたが、最近は適量よりやや多い程度で滿腹となる。

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2011年5月16日 (月)

庭球

Yamazakura 連休中の山中湖はまだ寒くてフリースでも着てゐないと風邪を引きさうだ。澁滯にも遭はず來られたのでぐっすり寝て、翌日の午前中は庭球。折角買つたラケットが手に馴染み好い調子。兩親は孫と一緒にプレイできると大喜び。コート際でふと見上げると、山櫻。小さな花々は皆下を向いてゐた。

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2011年5月13日 (金)

犬走り

Asigara 保護者會の終はるかみさんを待って、そのまま山中湖へ。途中、夕食を兼ねて、東名高速、足柄SAで休憩。すっかり改装され、裏手には日本初の高速道路内犬走り(ドッグラン)もあり、犬と一緒に這入れる食堂もあるので助かる。
 と云つても、たいしたものはなく、ハムバーグ中心の店故、香辛料のキツいものは得意ではないがメンチカツ・カレーにした。地元産の牛肉を使つてゐるのが賣りらしく、そこそこの味はひ。

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2011年5月12日 (木)

カフェ飯

Cafemesi 連休中は子供は暦通り學校があるとは云へ、かみさんは保護者會があり、子供は健康診斷だかで早く終はる爲、下校途中待ち合はせてカフェで晝食。

 表参道から路地に入つて直ぐ、運動靴屋の屋上階に位置する「マーサーカフェテラス」は低層ビルの割に見晴らしがよく氣持ちよい。自分は「魚介のクリームコロッケ」を頼む。コロッケより、附け合はせのドゥフィノワや海老が美味。1,400円でパンと珈琲も附くのでお得感がある。近所のOLや若人のカップルが多く、平日の晝間から親子連れは目立つてしまつた。


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2011年5月11日 (水)

集ひ

Franz 久し振りに學藝員仲間で集ふ。折角の機會を利用して獨逸ワインや小麦を使つた白麦酒、それにシュパーゲル(白アスパラ)、白ソーセージ等、獨逸の食文化の魅了を傳へようと六本木ヒルズのフランツィスカーナーへ。ケナークラブでも利用して以來、すっかりお馴染みとなつた。
 何とも懐かしい味はひばかり。社長自らご挨拶に見えられて恐縮。震災後、樣々な思ひを抱いて過ごして來て、柵(しがらみ)のない仲間の顔を見て、大いに飲んで、食べて語らひ嬉しい時間を過ごせた。事前に勸められる儘に「ウコンの力」を飲んだので、惡酔ゐもせず、二日酔ひもせず、快適。

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2011年5月10日 (火)

超現實主義

 連休早々、國立新美術館へ「シュルレアリズム展」を觀に行く。巴里、ポンピドゥセンター所藏作品を中心として、超現實主義(シュルレアリズム)が體系的に分かる。ダリ、マグリット、エルンスト、デ・キリコ、ミロ、ピカソ等、各々個別で觀たことのある作品が、時代の流れと共に觀られるのが素晴らしい。若い人も多くて吃驚。
 繪畫だけに留まらず、彫刻、短編映畫「アンダルシアの犬」も上映されて、非常に興味深かつたが、夢の中の歪んだ世界が多いので、最後にはこちらの頭の中迄もぐちゃぐちゃとして、どッっと疲れが出る。一度見れば充分。

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2011年5月 9日 (月)

改装

RoukaAoi 本日より、すき燒今朝は通常營業。休み前から改装してゐた桐と葵の座敷の改装が終はる。中央に空調を据えた爲、電燈が二箇所となつたら、まるで事務所のやうな明るさになり、急遽、螢光燈を減らす。
 ところが、點燈管式(グロースタート)ならば1本抜くだけでよいが、最近の點燈管がないラピッド式故、螢光燈の代はりに電氣を通すだけで光らない螢光燈の形をした装置を附けねばならなかつた。

 天井を貼り替へ、廊下の壁紙も替へたので見違えるやうに綺麗に。

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2011年5月 4日 (水)

鵜飼ひ

Ukai 關市を流れる長良川上流の小瀬の鵜飼ひの歴史は古いらしい。小學生の頃は此処でよく泳いだ。向かう岸は岩場で流れが急なので、素人が渡ると戻つて來られない。嘗て、野球の田淵選手でさへも歩いて橋を渡つて戻つたと云ふくらい。
 18時過ぎに舟に乘り込み、持ち込んだスパークリングワインで乾杯し、靜かに日暮れを待つ。途中、鵜匠の足立さんが解説に來る。装束の話から、茨城で捕獲した海鵜を飼ひ慣らして漁に使ふ。小魚はそのまま喉を通るやうにし、光と音に驚いた鮎が上流へ逃げるところを、鵜が潜って捕まへる。鮎だけでなく、鮒も捕るらしいが、鯰はヒゲが邪魔をし、鰻は難儀するので鰻なんだとか。前回は岩佐さんであつた。

 さうして、19時半過ぎ、山陰で手相が見えなくなる頃に鵜飼ひの始まり。砂地には鮎が居ない爲、岩場へ來る頃に幾つか跳ねる。鵜がしっかりと掴むところも見えるが、暗くて冩眞にならない。奈良時代から續くと云ふ漁法で捕まへると、友釣りと違つて傷が附かず高く賣れるらしい。年に決まった回數、天皇家へ献上するので、今も宮内廳職員。

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