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2011年6月 6日 (月)

ケント・ナガノ

Kent 土曜日の晩のゲネラルプローベ(通し稽古)、そして本番當日の朝のリハーサルと練習に立ち會ひ、チャリティーコンサートの本番を迎へた。青學オケを世界的指揮者ケント・ナガノが振ってくれることとなったからだ。OBとして切符を捌くのもたいへんであつたが、何んとか滿席となりほっとする。

 最初に演奏した「新世界より」は先日の定演で一應完成してゐたが、指揮者が變はるとかうも違ふのかと思ふ程、全く雰圍氣の違ふ若者らしい勢ひと熱氣の籠つた素晴らしい音を奏でてゐた。どこから、こんな音を引き出して來るのかと思ふ。前日の練習では専門家向けの指揮に附いて行けず、テムポの違ひに戸惑ひ、英語の指示が聞き取れず四苦八苦してゐた樣子を見てゐただけに、本番の頑張りには學生ならではの真ッ直ぐな心の現はれだらう。

 そして、バッハのコラールは、前日に連絡間違ひで曲目が變はり大急ぎであつた爲、粗も目立つたが、遺作なのでぷっつり終はり、震災への追悼とされた。最後に日本の歌曲には藤村実穂子さんの歌聲がホールいっぱいに廣がる。亞米利加人の編曲、獨逸語風な發音で、50年代に描かれたハリウッドのエキゾチックな東洋の趣があつた。リハーサルでは、ケントさんと獨語で話してゐて「貴方は日本語解るんでしたね」と日系三世の指揮者。彼は英語、獨語、佛語は得意でも日本語は殆ど解らないので、日本の歌曲も我々とは違つた捉へ方をしてゐるのであらう。それにしても、短い積み重ねでよくぞここまで演奏できたものだと思ふ。無事に終はつてくれてよかつた。

 終演後、OBの代表たちと、自分も副代表だが、ケントさんにご挨拶。今回は先方の希望で開かれたこともあり、何んと寛大で心優しい方か。

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