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2011年6月20日 (月)

名殘りの宴

Nanbabasi 大阪堺筋を南に向かひ中之嶋から土佐堀川を北濱へ渡る所に「難波橋」が架かつてゐる。遠くに公會堂も見える。この南詰、高欄の獅子は天岡均一(1875-1924)作と云ふ立派なもの。其処から東へ少し歩いた所に大阪屈指の料亭「花外樓」本店は在る。嘗て、仲違ひをしてゐた木戸孝允、板垣退助、大久保利通等の「大阪會議」で和議が整ひ、 難問解決から縁起がよいと、木戸が名附けたと云ふ。幕末の志士たちがいざと云ふ時は土佐堀川の小舟で逃げたとも云はれる由緒ある店が建物の建て替へにより3年間假店舗となるのを惜しみ、名殘りの宴がレス協關東支部主催で開かれた。

Kagai1Kagai2Kagai3 先附からして粋。茅の輪潜りの夏越しの大祓(6月30日午後6時執行)に因んだ輪と二段寄せが美味。オクラ、山芋、毛蟹をほぐしたものが重なり、生雲丹射込、割り醤油と梅肉が添へられて、何とも清々しい演出。
 今回被災した月の井酒造から、義援金のお禮に御酒が届き、杯を重ねる。

 それから、蓮餅、冬瓜、鰻白燒、山葵、薄葛仕立ての煮物、目板鰈のお造里、そして劍烏賊と伊勢海老、それにトロ握り、花穂、水玉大根の二皿目の刺身が出て、凌ぎに南禪寺蒸し、燒物には九繪照燒、辛子蓮根、丸十と珍しいクエが團扇の形をした器に盛られ、強肴には牛肉燒シャブと蒸し鮑油燒、アスパラ白、緑と豪華な佇まひ。山芋に牛肉の薄切りが巻かれた上品な味はひには胡麻だれを、鮑には肝だれを附けて頂く。そして、炊き合はせに賀茂茄子が出された後、湯桶に白米と香の物もするりと胃に入つてしまつたところで時間切れ。新幹線に間に合ふやうに歸へつた爲、水菓子は逃がしてしまつた。

 本日と同じ構成員(メンバー)で3年後の新装開店記念にお訪ねしませうと云ふことに。そんな挨拶を80代の先輩が言ふのは如何にも頼もしい。原點に立ち戻つた新しい料亭が樂しみ。

Kagai4伊藤博文、山県有朋、後藤新平、東郷平八郎等、歴史を賑はした面々の書等、これは花外樓さんの秘蔵品と云ふより國の寶だらう。

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