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2011年7月 6日 (水)

ラフマニノフ

 中山七里の『さよならドビュッシー』の續編とも云ふべき『おやすみラフマニノフ』を讀む。五萬とゐる音大卒業生が全て專門家(プロ)となれる譯ではない。その將來の可能性に賭けるオーディションとも云ふべ發表會のために、オーケストラの練習に励む學生たち。焦りや不安を捉へ、密室のストラディバリウス製のチェロ盗難から事件が始まる。

 今回はラフマニノフの洋琴(ピアノ)協奏曲第二番が主題となり、前回同様岬先生が洋琴奏者として、指揮者として華やかに活躍する中で、鮮やかな推理を披露してくれる。最後のどんでん返しは察知できるが、それでも靜かに見守りたるなる感じ。

 チャイコフスキイの提琴(ヴァイオリン)協奏曲の實況も、よく譜面を知り、樂器を知らなければ書けないだらう。クラシック好きで曲を知つてゐるならば、行間に音樂が溢れ、メロディが頭の中で鳴るので面白い。

おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)Bookおやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)

著者:中山 七里
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