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2011年9月 6日 (火)

奥津直道展

 この間、柴田悦子畫廊からの案内で「奥津直道展」を觀に行く。丁度、柴田さんは次の展示の打ち合はせで沖縄に發ち作家ご本人一人であつた。

 前回「男が描く男・女が描く女」展の際にも、筋骨隆々で褌姿の男が金地を背景に巨大な鯉を仕留めやうと格闘してゐる繪が展示してあつた。男の魅力を傳へやうと云ふのか、ゲイテイスト滿載の繪で吃驚した。但し、モデルさんを見て描いてゐないのか、筋肉の附き方が不自然で、岩繪の具、アクリル繪の具の使ひ方も單にごてごてして必然性がなく、まだ稚拙であり、どんな作家なのか氣になつてゐた。

 さうしたら、何と華奢で控えめな佇まひの若人であつた。徹底的に素描(デッサン)を繰り返して得られた力ではない、何か迷ひが全面に出てゐるので素直に感じたままを傳へた。すると、まだ挑戰中なのだと云ふ。自家薬籠中にした技の數々を披露するのではなく、新しい試みに挑戰してゐる最中だと云ふ。葉書大の繪だと率直に物語や奥行きを感じるのに、大きい繪になると焦點がぼやけ、何を訴へたいのか判らなくなつてしまふ。折角いい繪なのに、餘白を汚した爲、適當に胡分を塗つて誤魔化してゐたり、勿體ない。

 彼がこれらを乘り超えられたなら、きっと凄い畫家になるのだらう。單にゲイアートを超えて、普遍的な人間の美に迫つて欲しいものだ。暫く注目して行かう。

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