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2011年12月15日 (木)

奧州安達原

 十二月の文樂公演は《奧州安達原》から〈外が濱の段〉〈善知鳥文治住家の段〉〈環の宮明御殿の段〉。前九年の役で八幡太郎義家に敗れた安倍頼時一族の殘黨が再興を圖る中で苦闘する物語。

 前回の鑑賞教室でふぬけた《曾根崎心中》の後であつたからか、《奧州安達原》は、出演者の並々ならぬ氣迫が感じられ、完成度の高かつた。

 正月用テレビの収録を終へて臨んだお疲れの筈の錦糸さんも、全く普段通りかそれ以上の迫力でこちらが吃驚。4列目と云ふ目の前の席故か、他の人よりも三味線の音が大きく氣迫が傳はり、難しい手の内のさらりと彈いてをられ、天晴れ、さすがであつた。それに、文字久大夫も演じ分けが上手になり、聞き易くなつた。

 嫌ひな千歳大夫は相變はらず、途中で聲が擦れて聞き辛かつたけれども、呂勢大夫が好演。この人先が樂しみ。
玉女さんも勘十郎さん幸助さん相手だとぐっと引き立ち、よかった。久々に時代物の良さが全面に出て、友人と快哉を叫んでゐた。

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