« 奧州安達原 | トップページ | 師走 »

2011年12月16日 (金)

かうもり

Sinnkoku 年に一度くらいは家族を歌劇に連れて行きたいと思つてゐるが、悲劇は嫌だとか、中學生にもなると好みがあつて難しい。丁度、喜歌劇《かうもり》がシャムパンの泡の所爲だと明るく終はるので合致し、觀に行つた。かうもりの扮装のまま置き去りにされて笑はれたファルケ博士の復讐譚なのだが、丁度、親友であり宿敵でもあるアイゼンシュタインが役人侮辱罪で投獄されるのを機に、ファルケ博士が最後の晩は夜會で羽目を外さうと誘ひ、自分の妻が扮した覆面の美女に求愛してしまふと云ふもの。 

 途中の會話が維納訛りの獨逸語故、全部聞き取れないが字幕を觀て理解。エッティンガーの引き締まった指揮に東フィルもよく附いて來て、藝達者なアドリアン・エレートのアイゼンシュタイン、見目麗しいアンナ・ガブラーのロザリンデ、ペーター・エーデルマンの粋なファルケ博士、露西亞貴族らしさを巧く出したエドナ・プロホニクのオルロフスキイ公爵、そして俳優フランツ・スラーダの看守フロッシュなど、放射能が怖くて來日しなかつたアグネス・バルツァのことを差し引いても珠玉の出來。實に樂しめた。

|

« 奧州安達原 | トップページ | 師走 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/41030/43364901

この記事へのトラックバック一覧です: かうもり:

« 奧州安達原 | トップページ | 師走 »