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2012年2月 1日 (水)

不便至上主義

 明石散人『日本語千里眼』講談社文庫 を讀んだ。諺に秘められた意味や、元々の意味を著者が自由に解釈したもの。それが滅法面白い。『東洲齋冩樂はもういない』で冩樂は誰かを立証したのも吃驚したが、此処ではもっと身近に使ふ言葉の解釈を語り繼がれて來た定説に惑はされず、語源を探り、使はれた時代の意味を考へてゐる。

 江戸時代は極端な金持ちもゐないかはり、税金を納めるのは農民だけであり、橋を架けないので人足にお金は落ちるし、多くの人の収入を支へたと考へる。無視することを「シカト」と云ふが、もとは「鹿の頭(タウ)」、花札の10月の繪柄から來てゐると云ふ。作家自身が同じ構圖で何枚も複冩(コピー)して描いたものを複製(レプリカ)と云ひ、他人が真似したものは模造品(フェイク)と云ふなど、知つてゐるやうで知らない話も多い。想像力、空想力も欠けると愈日本も荒廢する。

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