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2012年4月24日 (火)

平成中村座

SkytreeNakamura2 平成中村座で「法界坊」を觀た。勘三郎完全復歸と云ふ感じで、大いに笑つた。淺草驛から隅田公園まで堤傳ひに行く譯だが、これがまた櫻吹雪の中を行くので風情がある。然も、地元を舞臺とし、最後は背景を開け放ち、スカイツリーの下の方を借景にする粋な計らひで、大いに樂しませてくれた。

 破戒僧が惡行の限りを尽くし、横戀慕の末に殺され、御姫樣の幽靈と合體して祟ると云ふのがこれまた面白い。振り返る度に態度も顔もがらりと變はり、最後は恐ろしい亡靈になるが、その華麗な踊りも素晴らしい。久し振りのエンターテイメントを滿喫した。これなら子供でも理解できるだらう。

 今回は早めに手配したので、ほぼ真ん真ん中の提燈の真下。前の親父がでかくて、中央が丸切り見えないが、左右に顔を振り、花道以外にも横通路を通る俳優さんの顔をまぢまぢと觀られて面白い。江戸時代の狭い芝居小屋の雰圍氣を再現してゐるだけに、座る椅子も毎回工夫が凝らされ、座布團も厚くなつた。でも、終はる頃には腰が痛い。

Nakamuraza 法界坊では、朝廷下賜の「鯉魚」の軸が出て來るが、これが靈驗新かで亡靈に滅法効き目があるのが面白い。自分の作つた掛軸にそんな法力はないが、あったらどうしようとか、パワーを得るにはどうするとか、阿呆なことも考へた。


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