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2012年5月14日 (月)

あなたに見せたい

 江戸表具若手研究會の研鑽を發表する「表装展」を八重洲田中畫廊へ觀に行つた。美しい裂地の合はせや、溜息が出るやうな凄い技から、あれっ何で此処に皺が寄つてゐるのかと、妙に人間臭い技術の差も理解できた。

 そして新橋の店まで歩いて歸へる途中、ふと交差點で「あなたに見せたい繪があります。」と云ふ文字が目に飛び込み、そんなら見てやらうぢゃないかと、いそいそと曲がりブリヂストン美術館開館60周年記念展を觀ることと相成つた。
 此処は1952年にブリヂストンの創業者石橋正二郎が、自分の蒐集品を公開する爲に開設され、自分の死後もきちんと續くやうに財團を作り、そちらへ美術品を寄贈して作られたもの。かう云ふお金持ちは立派であり、金の使ひ道をよく知つてゐる。

 全106點の作品を「自畫像」「肖像畫」「海」などの主題に分けて展示。60年かけて正二郎が集めた銘品の數々じっくり觀て廻るのに丁度いい。教科書に出て來るやうな畫家、マネ、セザンヌ、ルノワール、ドガのやうな印象派だけではなく、日本人畫家の油繪も多い。岸田劉生、安井曾太郎、藤田嗣治、青木繁《海の幸》や4幅の雪舟 《四季山水圖》もあつて吃驚。椅子も多く、ゆっくり鑑賞する人、ふらりと寄つたサラリーマン、おばちゃん軍團等、客層も廣く、一度は訪れたい美術館。こんな近くに穴場であつた。

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