ジャズ・ヴォーカル
先日の第5回「新蓄音機の會」は颱風の近附く平日の午後開かれた。週末はホール優先故、空きがなく苦肉の策であつたが、13名の參加者があつた。
初めて、ポップスに挑戰。慣れないジャズ・ヴォーカルで、サッチモの歌なしを掛けてしまつたり、調子に乘つてB面まで掛けたり、或ひは準備した筈の78回轉盤が用意してゐなかつたり、突發的なことは起こり得る。それでも、最近は動じなくなつたもので、謝罪の上淡々と濟ませる度胸が附いたのはご愛敬。
年代順にビリー・ホリデイを掛けたが30年代の表現力豐かな歌ひ方が40年代になると鼻に附く不自然さが出て、50年代に入るといじってる感じがした。壮絶な人生を描いた彼女の生き樣も感じることができた。もう一回くらいは違ふ曲でビリー・ホリデイを中心に組めるかも知れない。そして、最後のナット・キング・コールの甘い艶やかな歌聲で〆。
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