« 大化の改新 | トップページ | 現代版畫 »

2012年7月 2日 (月)

フリードリヒ・ベッカー醸造所

Kokyou ファルツの南、ワイン街道が始まるシュヴァイゲン村の葡萄畑は佛蘭西との國境に位置し、畑に拠つては佛蘭西領に在るものも。昔の國境線が畑の中を通るのも珍しい。第二次世界大戰後は、自分の畑の手入れもできず、耕作放棄地となつてゐましたが、1980年代に入り、西獨逸のコール首相と佛蘭西のミッテラン大統領が歴史的な和解を經て、國境を超えて自分の畑へ出入りが自由となつた。それから、葡萄を植え直し、今では手摘みの質の高い葡萄が採れる爲、ファルツ側ではなく、アルザスの農協は高く購入してくれるのだとか。

Becker2 さて、そのシュヴァイゲン村に在るフリードリヒ・ベッカー醸造所もファルツ五人組の一人。若い藏人が案内し、最後にそれまで電話對應に忙しかった、若社長が古酒を試飲させてくれたが、ご當主は青いツナギを着て、我関せず黙々と何か作業をしてゐた。若社長は年間3箇月は世界中で賣り込みをする國際派。
 此処では地下藏にするよりも分厚い壁の建物の方がいいと判斷したのか、涼しい醸造及び貯藏タンクや新樽(バリック)だけの貯蔵庫は地上階に在る。世界市場を目指しただけあつて、地元品種を使つた洗練された味はひ。ムスカデラーにピノ・ノワールは秀逸。然も、ピノの新樽なしとありの別も、爽やかな味はひと濃くて複雑味のある味はひと樂しめる。もう少し寝かした方がよいと云ふものの、賣り出すと直ぐに品切れとなる程人氣のワインだ。 

|

« 大化の改新 | トップページ | 現代版畫 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/41030/45866417

この記事へのトラックバック一覧です: フリードリヒ・ベッカー醸造所:

« 大化の改新 | トップページ | 現代版畫 »