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2012年10月22日 (月)

HOTOGY95

Hotogy95 シェルマン12年振りの蓄音機コンサートへ。以前の音友ホールや欅ホールとも違ふ108名しか入らない東京建物八重洲ホール。狭いが天井が高く、ホールとしての響きはとても良いので、まるで貴賓席のやうな二階中央に陣取る。

 まるでEMGのやうな形状だが、革を貼り合はせ、人工漆で堅く仕上げたと云ふ。故罐(ホトギ)氏の遺志を嗣いだお孫さんが新たに高音が出ないと云ふので改良を重ね、一年掛けて仕上げたもの。本體驅動部分はEMGそのままだが、自重で立つことのできないホーンを支へる枠を附け、專用の臺まで拵へた。

 柔らかさ、低音から高音まで再現能力共に優れてゐた。どの分野でも不得意を感じさせない。現代の技術でやつとここまで再現できたと云ふ感じ。生前、罐氏はサウンドボックスも制作してをり、入口と出口さへきちんとできれば、78回轉でも鑑賞に耐えうる素晴らしい音が鳴るのだと証明できたのだ。心地よい音と云ふのはかう云ふことを云ふのであらう。但し、家庭に置けるかどうかは別問題。でか過ぎる。


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