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2012年10月12日 (金)

奉納演奏

Jissouin2 颱風により京都岩倉、實相院での「觀月の會」が中止となつたが、折角なので奉納演奏させて頂いた。門跡ご夫妻、我々の仲間3人だけの靜かなもので、大雨も忘れて集中して聽くこととなつた。徐々に風も強まる中、雨の重みで撓垂(シナダ)れる紅葉が床に映つて美しい。

 最初は狩野派の襖繪を開けて御簾の前で、それから襖を閉めてみると、漆塗りの床の反響が凄い。折角だからと、飾つてあつた礫翔さんの三日月を背後に置いてみたところ、途端に建物全體が鳴り響く感じが凄まじい。

Jissouin 唯でさへ天井は三米を超える高さにあるだけでなく、天井裏は伽藍の一番高い所に當たり、かなり空間があるとのこと。それがまたよい効果を生んでゐるらしい。襖の陰にゐても、欄間の上を越えて、音が降つて來る感じとでも云はうか。後ろの方で正座して聽くと、何とも生々しい。まるで歌劇場の二階正面で聽いてゐるやうな迫力なのだ。ポータブル如きでこんなに大きな臨場感の音が再現されるとは驚きであり、殆ど鳥肌が立つた。

組曲《假面舞踏會》より〈ワルツ〉
Frantisek Dyk (Cond), Prague Radio Symphony Orchestra
Supraphon 11201/03A-V (046629/33) 1950年録音

片鱗位はお聞き頂けるだらうか。 次回、本番が樂しみである。


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