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2012年11月26日 (月)

獨逸歌曲

 今年で3回目となる、藤村実穂子さんの「リーダーアベント」を聽きに、紀尾井ホールへ。シューベルト、マーラー、ヴォルフ、R・シュトラウスと云ふプログラムで、浪漫派から後期浪漫派へと年代順に歌ふので、歌曲の變遷も理解できる素晴らしい内容であつた。
 シューベルトは水に関する曲を集めてゐるが、ヴォルフラム・リーガーの洋琴伴奏が素晴らしい。曲に應じて音色がまるで違ふ、漣、戯れ、月光、それぞれを思ひ浮かべられるのが凄い。そして、それに負けない藤村さんの集中力。歌聲の艶、奧行き、曲の表情、表現力が神髄を味はへる喜び。心の奥底へ届く光。歐州で活躍するのも理解できる。

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