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2012年12月18日 (火)

サーカス

 先週までの會期「ルオー展」へ、土曜日の營業前に一回りして來た。パナソニックは近くて助かる。

 對象をサーカスだけに特化してゐるので、同時代の巴里のサーカスの場所や演目まで立ち入り、重層的な展示となつてゐた。ためながやから1點、結構、出光からの借り物も多いが、今回の爲に、當時の繪葉書から、大きな作品まで、巴里やら随分とあちこちから借りて來たと思ふ。學藝員もさぞかしたいへんであったであらうと思ふ。
 厚塗りの暗い色調の道化師、曲藝師、調教師の繪が並ぶが、悲痛な感じではなく、深い親しみをもって描いてゐるところがいい。近代化され行く20世紀初頭の巴里の中で、置き去りにして行かれたサーカスの出演者たち。ルオーの温かい眼差しを感じた。

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