« ダンディ | トップページ | ルソー »

2012年12月27日 (木)

盗難繪畫

 京都國立近代美術館で1968(昭和43)年に開かれた「ロートレック展」で一枚の繪が盗まれ、時効成立後に出て來た「マルセル」。新聞記者であつた父の取材ノーとに導かれて、千晶は謎の解明と自身の出生の秘密を探るため、東京から京都、神戸、巴里へと飛ぶ。實在の未解決事件を主題にして描かれた 高樹のぶ子 『マルセル』 毎日新聞社を讀了。昨年一年間、新聞小説として書かれた作品だが、43年前の記憶を蘇らせ、まわりの人々を困惑させ、彼氏ができ、尋ね歩く京都の地形、東京は團子坂のアパート、巴里のサンジェルマン・デュプレの界隈… 情景が目に浮かび、ハラハラドキドキさせられ、大膽な解釈にも舌を巻いた。細かいことを書くとネタバレになるので止めるが、美術ファンでなくてもお勸めの一冊!

|

« ダンディ | トップページ | ルソー »