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2013年2月 6日 (水)

小さな繪

 早稲田のドラードギャラリーで開かれてゐた、第四回小さな繪の大博覧會を觀た。0號のひとつ上の大きさで、サムホール版(22.7×15.8糎)、略してSM(thumb hole)と云ふ畫布(キャンバス)に描かれた作品を主體としたもの。60作品が狭い空間に並ぶので、それはそれで面白い。矢鱈、少女趣味のものや、コムピューターで描いたものから、立體まで、作家の智惠や工夫が活きてゐる。投票ではHiroRingさんの「シャンパンのある風景」を選んだ。これはもっと大きな作品であつたが、丹念にシャムパーニュとカナッペだかケーキを囲む動物が描かれ、樂しげなのがいい。

 唯一殘念なのが、額装の仕方。選んだ額が作品と合はなかつたり、遣り過ぎたり、色合ひに不自然さが出てしまひ、却って作品を貶めてしまつたり、なかなか成功例がなかつた。繪としては、水谷美穂さんの描く「ドレスデン」の街の繪が氣に入つた。懐かしい夏空を思ひ出すのに十分な大きさである。否、そこから廣がる感じが素晴らしいのに、作品を囲むマットに花片を描き、副題として「花降る街」と餘計なことをしてゐるとしか感じられなかつた。聞けば、普段は乙女チックな繪ばかりらしいので、過剰装飾してしまつたのかも知れない。もっと、單純に作品勝負に出てゐたら、買つてゐたかも。

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