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2013年2月 8日 (金)

講談師

 知人の主催する「懐かしい江戸へいらっしゃいの會」へ久し振りに顔を出す。普段はお客さんでも來てゐる一龍齋貞心さんの講演と講談。丁度、節分の日に當たり、舊暦の立春だと年が明ける前にやって來る日があると云ひ、例へば今年の2月4日は舊歴では12月24日に當たるとのこと。

 立春は二十四節氣の最初に當たり、正月節で一年の始まりなのだ。どうしてかうなるのかと云へば、黄道が天の赤道に對して23.4度傾いてゐる爲、春夏秋冬があるのだ。そして、今年の干支と尋ねられたら、單に十二支で答へるのでは足りず、十干との組み合はせで答へるので、癸巳(ミズノトミ)年となる。十干の陽には「エ」、陰には「ト」があり、甲子(キノエネ)から始まり60種類あるので一巡りして戻ると還暦である。併し、60歳以降のお祝ひは語呂合はせや言葉遊びとなつて、餘り意味がなく、最近ではどんどん増えて、99歳の祝ひ「白壽」、108歳の祝ひ「茶壽」、111歳の祝ひ「皇壽」まであると云ふ。

 また、江戸時代までの時間の考へ方、6時の明け六つで始まり、8時の五つ、10時の四つ、12時の9つ、2時の八つ、4時の七つと云ふ他、十二支を當てた0時の子の時から始まり12時の正午、24時間法も併用してゐたと云ふ。丑滿時と云ふのは午前3時頃を指すのだ。そして、十二支は方角にも使はれた。これが判ると講談や落語もより理解できる筈とのこと。確かに。

 そして、日本語は樣々な言語が入つてをり、葡萄牙語や和蘭語、古くは朝鮮古語も多く入り、今でも使はれてゐることが多いと實例を色々と揚げてくれた。

 最後は『義士銘々傳』よりお馴染み赤垣源藏の「徳利の別れ」。文樂とはまた違つた語りの魅力があつた。

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