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2013年4月30日 (火)

ロイヤル

Royal 蓄音機のHMV最上機種ロイヤルと云ふのがある。英國グラモフォン社が國王ジョージ五世の即位20周年を記念して献上した爲、一機は今も英國王室にあるらしい。さうして、豫備に製作されたと思はれる一機を所有する知人を訪ねた。
 78回轉盤と針を持參して聽かせて頂かうと云ふ魂膽であつたが、ステレオLPからモノラルLP、78回轉の電氣再生後、蓄音機での聽き比べに。
 贅澤どころではなく、この上もない工夫され尽くした音響が素晴らしい。定位置のソファで耳を傾けると、目の前に維納の樂友會大ホールの20列目位の中央で聽いてゐるやうな臨場感には言葉を失つた。目から鱗が落ちるなんてものではなくて、今までの再生音樂に對する世界觀が瓦解した上、新たに構築され、まるで生まれ變はつたやうな心境であつた。
 然も、このロイヤルが最上級ではないのだ。EMGマークXを仙人掌(サボテン)の短い針で聽いた方が、どう考へても上なのには吃驚した。まだまだ、修行が足りないと實感。

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2013年4月26日 (金)

日本カフリンクス協會

Cuff_links 先日、日本カフリンクス協會総會が汐留の伊太利飯ラ・ベファーナであつた。和製英語のカフスボタンなら耳にしたことがあるかも知れない。シャツの袖口を留める装飾釦(ボタン)のことである。それを愛でる會故に、基本はお洒落な人の集まりで、樣々な分野の方々が揃ふ異業種交流會でもある。福岡、大阪、京都からも驅け附けた方もあり、20數名の紳士淑女が集まつた。

 自分も會員であり初めての出席だが、蓄音器演奏を依頼された。HMV102そのものだけでなく、78回轉盤が重く割れ易いので苦勞するが、弊社すき燒今朝から近いのでゴロゴロと引ッ張り持って行けた。
 會場となつたレストランは壁一面だけの開放空間故に巧く鳴らせなかつたが、それでも片鱗は樂しんでいただけたと思ふ。奇術もあり、その爲の音樂にも使用し、なかなかの大活躍。

 その上、ヒゲの所爲か期せずして「ベストドレッサー賞」を頂いた。副賞に極上ジャム、料理本、ストラップ等頂き、嬉しいことこの上なかつた。

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2013年4月25日 (木)

枝垂れ櫻

Shidare すき燒今朝では今月一杯、寶居智子さんの《枝垂れ櫻》を掛けてゐる。先日、ご本人が食事にいらしたが、自分のアトリエとはまるで違つて見えて、自分の作品でない位に素敵だと妙な論評。

 また、黄金週間は暦通りの營業故、足をお運びください。


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2013年4月24日 (水)

幻想

2013042217470000 久し振りに海外オケの演奏會。以前程行けないのは、金額の所爲もあるが時間の遣り繰りが巧く行かぬ故。
 さて、サントリーホールでのシュトゥットガルト放送響は佛蘭西人の若い指揮者、ステファヌ・ドゥネーヴの下、新時代の幕開けに相應しい名演奏であつた。オケピに入るやうな、第一提琴と第二提琴が對角に座り、右手奥にヴィオラ、左手奥にチェロ、そして最後尾横一列にコントラバスと云ふ、餘り馴染みのない配置が面白い。
 二階右翼のA席故、混在一體となつた音ではその効果の程は判斷はできないが、佛蘭西人が獨逸人オケを振るとがっちりとした骨格の明るい音色と云ふ結果、樂しいものとなつた。
 前プロのブラームスの提琴協奏曲は日本人若手の期待の星、三浦文彰の提琴。確かに上手ではあるが、感動するには至らない。オケもその後の《幻想交響曲》の爲に體力を温存してゐるのか、譜面通りの無難な仕上がり。

 主曲はベルリオーズの名曲《幻想》。ドゥネーヴは自家薬籠中の作品なのであらう、テムポ設定、刻むリズムも正確無比でがんがん引ッ張り、終樂章で爆發させるやうに盛り上げて終はるので、演奏者も聽衆も共に酔いしれて、爽快な幕引きとなる。木管のソロも怖ろしく上手な上に正確で、學生の頃に演奏したコルネットのパート譜を思ひ出した。その箇所はお休みで出番はないのだが、途中所々、奏者に息は合はせてしまふ。まだ、呼吸の記憶はあるやうだ。アンコールのビゼーの〈ファランドール〉も今にも踊り出しさうな勢ひに、完全にのまれてしまつた。血湧き肉躍る演奏は實に樂しい。誘つた後輩と共に昂奮覺めやらず、ワインを飲み交はして大いに語つた。

 惜しむらくは、客席が埋まつてゐなかつたこと。知られてゐない指揮者に對して鰾膠(ニベ)も無い。

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2013年4月23日 (火)

ラヂオ公開収録

 顔本友人から薦められた、美男子新人ムード歌謡歌手、川上大輔がラヂオの公開歌番組収録に出演すると云ふので應募したところ、見事當選。クラシック、オペラ、歌舞伎、文樂と普段親しんでゐるものと客層が全く違ひ、歌謡曲と云ふ敵地へと乘り込む感じ。兎に角、アウェーなのだ。まづ、普段着のおばちゃん、お年寄りが圧倒的に多い。然も、ご贔屓歌手のために電飾附團扇やボンボンを揺らし、途中で聲援を送る。川上さんは歌聲が獨特であり、それが魅力なのだが、まだ新人故に、聲を掛ける人も間合ひが惡い。

 番組としては、3人の歌手が順繰りに出て、二曲披露する間に話を聞くと云ふもの。ラヂオの他、衛星放送でも放送すると云ふので、二回分を一度に収録する。正月の収録も樂しかつたが、全く関はりのなかつた世界だけに、面白い經驗であつた。

川上大輔《ベサメムーチョ  ~美しき戀唄~》是非、一度お聽きください。

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2013年4月22日 (月)

親方

 東京春祭のワーグナー、樂劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》はN響、指揮ヴァイグレの演奏會形式であつた。奇を衒つた下手な演出よりも純粋に歌が樂しめる演奏會形式の方がいいことがある。歌手は出番に合はせて、きちんと出入りもするし、僅かに身體を傾けたり、表情だけでも演技をしてくれるので、却つて想像力も増すし、今迄に觀た舞臺を容易に思ひ浮かべることができるのだ。

 誰が何と言はうとも、斷突にフォークトのヴァルターの素晴らしさは抜きに出てゐたが、藝達者なエレートの憎めないベックメッサーもとても好感を持ち、威嚴のあるグロイスベックはポーグナーだけでなく、一寸役の夜警もこなしたのが粋であつた。急遽出演の決まつたガブラーのエファも品があって初々しかつた。肝心のザックス役のヘルドは譜面を見すぎて俯き加減で、折角のよい聲が通らず残念。

 ヴァイグレには今後にも期待したい。段々と乘り、特に三幕は觀客をぐいぐいと引き込む演奏を綿密に練り上げてゐたのだ。また、ワーグナーが織り込んだ音樂動機が期せずしてひょっこり顔を出すので、毎回新しい發見がある。今回は 稀にみる好演故に、休憩を入れて五時間半を退屈せず、ほんたうに樂しめた。

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2013年4月19日 (金)

モノがたり

 昨年より関はつてゐるBeginnings主催の日本再發見プロジェクト「モノがたり」。今回はすき燒今朝の大廣間で、今右衛門社長にお願ひして、磁器、有田燒、今右衛門の歴史と今後に就いて語つて頂いた。
 「傳承」とは唯單にそれまでの継承に過ぎないが、「傳統」とは時代に即して新たに作り加へて行くことだと云ふ言葉が身に沁みた。

102washituそして、學生によるお點前と恒例の蓄音器ではヴェルディ生誕200年を記念して

VERDI: Dio che nell'alma infondere (Don Carlos)
ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》第一幕より〈我らの胸に友情を〉(二重唱)
Enrico Caruso (T.), Antonio Scotti (Br.)
Künstler-Schallplatte "Grammophon" 78533 (2-054043) 1912年12月30日吹込

Verdi: Mon faible Coeur (La Traviata)
ヴェルディ:歌劇《ラ・トラヴィアータ》第一幕より〈あゝそは彼の人か〉
Vina Bovy(s.), Henri Busser (cond.), de l'Opera Orch
◎Nippon Victor JD-1203-A (2LA 823-1) 1936年録音

VERDI: Celeste Aida (Aida)
ヴェルディ:歌劇《アイーダ》第一幕より〈浄きアイーダ〉
Beniamino Gigli (T.), Walter Goehr (Cond.), with Orchestra
HMV DB3225 (2EA 5255-I) 1937年録音

の三曲を掛けた。


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2013年4月18日 (木)

成層圏繋留氣球の構想

 空氣より輕い乘り物を研究する「ブイヤント航空懇談會」の例會があつた。元宇宙科学研究所所長、東大名譽教授
秋葉 鐐二郎さんの講演「成層圏繋留氣球の構想」と題し、宇宙から見た成層圏の飛行船の話。

 ロケットは騒音を撒き散らし、莫大な費用が嵩むので、成層圏のやうな高い所から飛ばせば宇宙へも安く行ける。宇宙昇降機の開發はカーボンナノチューブの發見後、一氣に實用化の可能性が見えて來た。まだ、宇宙は無理でも成層圏へ繋留氣球を留めることができるのではないか。それには強度のあるポリエチレンの釣絲で充分可能であり、風の影響も鑑み計算した人がゐる。
 成層圏繋留氣球は實現可能であり、是非共LTA(Lighter Than Air)を諦めて欲しくない。今までの常識に囚はれないところに發展がある。體積が一定の飛行船は經濟的な移動手段に變はりはないと話してくれた。
 
 會報には自著論文「ツェッペリン伯號の歡迎2」掲載。

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2013年4月16日 (火)

内亂

 舞臺「銀河英雄傳説」第三章「内亂」を觀た。帝國軍司令官ラインハルト・フォン・ローエングラムと宿敵、自由惑星同盟のヤン・ウェンリーの對決を描いた宇宙叙事詩も舞臺になつて、三年目に突入すると、幕に動畫を投影して宇宙での戰ひぶりを見せ附けるなど、凝つた作りになつた。

 今回も河村隆一のはまり役、ヤンが抜きに出てよい演技。アニメ版を彷彿とさせる仕種や話の間が素晴らしい。ジャニーズの若い子たちは演技と云へるものがなく、多くのベテランたちに支へられてゐる感じ。觀客は逆轉して、自分のやうなアニメ、原作ファンは壓倒的に少數で、若い女性に囲まれて完全に浮いてゐるのは仕方ない。年に三回、違ふ角度で舞臺化されるので、また樂しみである。

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2013年4月15日 (月)

乾燥熟成

Steak 亞米利加最後の晩はホテル内のレストランd.k.Steak Houseで食すことに。

 丁度、我々の18回目の結婚記念日でもある。折角なので主菜には乾燥熟成(ドライエイジド)15日の骨附リブアイステーキ22オンス。凡そ600グラム!これで一人前と云ふのが信じられないが、娘と分ける。周りのお客さんも殆ど餘つたものはお持ち歸へりにしてゐたのには納得。
 米國産の肉だと云つて莫迦にしてはいけない。滅法美味い。通常の熟成と違ひ、旨味が凝縮して、肉らしい味はひなのだ。此処に肉食文化を見た。

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2013年4月12日 (金)

飲茶

Dimsam 華僑の多い布哇にも中華街が在る。地元の知人の案内で飲茶を食べに出掛けた。がやがやと大聲のお喋りと猥雑な感じが如何にも中華と云ふ感じ。此処、麗晶海鮮酒樓では、飲茶をワゴンで持つて來て、それを見てから選べるのが樂しい。併し乍ら、それ故に、つひ食べ過ぎる。

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2013年4月11日 (木)

海豚

 カハラに在るホテルでは、海豚(イルカ)と泳ぐことができる。娘たちだけ入り、見てゐる我々まで癒された。

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2013年4月10日 (水)

襷掛け

Bandee 今回の旅行に持つて來て、とても便利だと感じたのが、襷(タスキ)型の小物入れ「バンディー」。まるで王樣のやうだと家族からは妙に好評でした。

 携帶、筆記用具の他、内側にチャックの付いた隠し(ポケット)が二箇所も有り、そのまま財布としても使へるし、兩手が空く買物の際には大活躍。賣り子さんからも、あらッ素敵!と褒められた。自分にはこの Lサイズがややデカいけれど、自分が使はない時は家族も喜んで下げてくれた。さすがは獨逸製。

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2013年4月 9日 (火)

サイミン

Saimin 旅行にでると、つひ日記代はりに食べ物の冩眞ばかりになつてしまふ。布哇に来て必ず食べるのが「サイミン」。ラーメンではなく、布哇獨特の汁ソバ。麺は雲呑の皮を細切りにしたやうな感じで、かなり中華色が濃いが、味はひ的には鹽ラーメンに近いのかも知れない。普通は海老の出汁を使ふが、ここは中華料理屋の所爲か、鶏ガラスープ。これはこれで美味。

 もしかすると、「菜麺」と書くのを訛ったのかも知れないと友人が言ふ。

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2013年4月 8日 (月)

乘馬

 ホノルルから車で小一時間、嶋の東側に在る牧場へレンタカーを飛ばす。この日は一日雨だ。既に豫約も完了し、取り消しもできないことから、二時間馬の背に揺られる。映畫のロケにも使はれた廣大な荒れ地をひたすら歩く。姿勢を正してゐないと、居心地も惡く、落馬の可能性すらあるので、右手で鞍を持ち、左で手綱を手放せない。雨合羽を借りても、時折土砂降りになると、どうしようもない。せめて顔にかからなくするのが精一杯。精根尽き果てた感じだが、欲日はどうも胴回りがすっきりした氣がしたのは、運動の所爲であらうか。

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2013年4月 5日 (金)

金婚式

Kylehouse 両親が金婚式、我々が結婚18年目のお祝ひを友人宅で開いてくれた。布哇らしい、和洋中のない交ぜになつた面白い地元料理が並ぶ。また、高價な加州の赤ワインも開けてくれた。たぶん、一萬圓は下らないであらう。こちらもそれなりに工夫した手土産も持つて行つたので、何とか面目を保てた。心尽くしのもてなしは洋の東西を問はず、何処も同じ。


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2013年4月 4日 (木)

砂濱

Wikiki_2 後半に入り、ホテルを移動。前は山側であつたが、友人の傳手で海側の絶好の景色が見られる立派な部屋。これは素晴らしい。シャムパーニュでもあれば、きっと浪漫を感じるところだが、此処からは買物に忙しくなる。

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2013年4月 3日 (水)

自分たちのホテル

 隣のホテルで食事をして、自分たちが泊まつてゐるホテルで食事をしないのも勿體ないので、海の見える氣樂な店は行くともう一杯だと云ふので、建物の中の店へ。こちらも4名なら這入れるが、6名だと席がないと云ふ。空席が見えても、擔當者が居なかつたり、こちらは萬事のんびりとしてゐるので、それに合はせて焦らず、のんびりと待つ。すると、指定時間よりも矢張り早く座れた。

 此処では鯛のムニエルを注文したが、南洋の肉厚な笛吹鯛に檸檬とケッパーのバターソースがこってりと掛かつてゐる。味は惡くないが、でかいので見た目に繊細さがなく、樂しむと云ふより、格闘することになる。美味しく頂けたのだから、文句を言つては罰が當たる。

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2013年4月 2日 (火)

隣のホテル

 締切に追はれ更新を怠つてゐたが再開。
 部屋に臺所があるので、前の晩に殘つたものを頂いて歸へり、それを翌朝食べるやうにしてゐた。何せ量が多いので致し方ない。前菜を二人で1つとか、工夫しても主菜はそれぞれ別になるので、どうしても量が多い。

 いつも同じではつまらないので、隣のホテルにも遠征した。此処はネズミーランド經營故、子供連れが多く、流れるプールも在つて落ち着かない。中高生にもなると、娘たちもがきんちょと一緒より、背伸びして大人と一緒がいいやうだ。
 折角なので、予約してレストランへ。20時半にならないと空かないと云ふので、律儀に待つてゐたが、喉も渇いて20時に行つてバーで食前酒でも飲まうとしたら、もう席の準備は整つてゐると云ふ。この邊りのいい加減さが日本人には理解し難い。
 大陸の仔羊のローストは絶品であつたが、擔當の係がもたついて注文を取るのに偉く時間が掛かつたのが殘念。

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2013年4月 1日 (月)

觀光保養地

 日本國内でも、リゾートホテルへ泊まつたこともないが、今回は両親も一緒なのでコ・オリナのマリオットに泊まることができた。臺所附故、長期滞在の多くは子供連れで、専用プールが子供用と靜かに過ごすところが在り、ホテル専用の人工的に整備された砂濱が在り、氣樂なレストランから高級店迄あつて、野外料理(バーベキュウ)場で買って來た肉を自ら焼くなどして、他へ行かないでも過ごせるやうになつてゐる。街中の喧騒を離れて、これはこれでとても快適であつた。

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